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お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

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お嬢様と@ウィーン旅行 70

国会議事堂、市庁舎、裁判所を回りTigergasse(ティガー通り)まで歩いた。
「お嬢様、お疲れ様です。」
「ふふ、君の方が息乱れてるじゃない。」
「・・・・・・お恥ずかしい限りです。」
「でも私もちょっと一休みしたいわ。」
「ではあそこで。」
Cafe Tiger(カフェティガー)に入る。

「Kann ich ihnen heifen?(いらっしゃいませ)」
「Haben Sie einen Tisch für zwie?(二人ですが席はありますか?)」 

「ふぅっ。」
席に通されるとお嬢様は一つ大きく息をつきお座りになった。
「何を召し上がりますか?」
「そうね……お勧めは?」
「Zitronentorteは如何ですか?レモンのケーキです。」
「じゃあそれ頂こうかしら?」
「Zwei stücke Zitronentorte bitte.(レモンケーキをふたつください)」
「Sofort(只今).」
「Der Kaffe bitte(コーヒーお願いします).」
「Ein Tasse(1杯)?」
「nein Zwei(いいえ二つ。).」
「Ja(はい).」
店員はメニューを持って下がって行った。

「わぁ凄く美味しそう。」
「それは何よりです。」
僕はコーヒーにミルクと砂糖を入れていると
「ねぇ、デジカメ持ってる?」
「はい。」
「これ撮ろう。」
「そうですね。」
店内でケーキの写真を撮った。
「これで心置きなく食べられるわ。」
「では頂きましょう。」
「ん〜美味しい!」
お嬢様が幸せそうな顔をされている。舌が肥えていらっしゃるお嬢様でも外国の食べ物はやはり新鮮なのだろうか?
「日本だとレモンのケーキってマイナーだもんね。」
「そうですね。」
「あ〜帰ったらパパに取り寄せてもらおう。」
「何もそこまで、希少価値じゃないですか?」
「う〜ん・・・確かにそうかも。」
お嬢様は上機嫌でケーキをお召し上がりになった。
「美味しかったわ。あ、お会計の言い方やらせて。」
「はい。『Zahlen,bitte(お会計をお願いします).』と言ってみてください。」
「ツァーレン ビッテ。」
「Zusammen(一緒)?」
「一緒で良いか聞いています。」
「ヤー。」
会計を済ませ店を出る。
「又一つ覚えたわ。」
お嬢様は嬉しそうに言い、トラムの駅に向かわれた。

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