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お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

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お嬢様と@ウィーン旅行 64

「ねえちょっとお腹空いたわ。」
「もうすぐお昼ですね。レストランにでも入りましょうか?」
「またケバブが良いわ。」
「お気に召しましたようで。」
「そうね。外国に来たっぽいじゃない。」
「ええ、オーストリアの料理ではありませんけど。」
「そうなの?」
「確か…トルコだったような気がします。」
「ふ〜ん。」
比較的あちこちに軽食を取れる屋台のようなものがある。
「あ、あそこにあるわ。」
「では参りましょうか。」
屋台に向かうとお嬢様が
「Hallo(こんにちは).Das nehme ich(これをください).」
と言った。
「Ja(はい).Mitallem((香辛料などを)全て入れますか)?」
「Alles(全部).」
「お嬢様、大分慣れてきましたね。」
「ふふ。君のおかげよ。」
お嬢様は笑顔でケバブを受け取った。
「君は如何する?」
「そうですね……あ、このピザにします。あ、自分で頼みますよ。」
「ふふふ。」
更にピーチティーと緑茶を買った。
「お嬢様…緑茶は砂糖が入っていますよ。」
「良いんじゃない?それはまたそれで美味しいわよ。」

近くの木陰にベンチがあったのでそこに座り食事とした。
「天気も良いし、伸び伸びできて最高ね。」
「それは何よりです。」
「今日何日だっけ?」
「8月7日ですね。」
「あっという間ね・・・・・・」
「そうですね。しかし毎日が濃いので日記に書くことが沢山ありますよ。」
「へぇ。日記つけてるんだ。」
「ええ。パソコンでですが。」
「そう。まぁ書けない事も毎晩してるけどね。」
「8月5日は短くなりました。」
「ふふ。そうね。」
何気なくベンチについた僕の手にお嬢様は手を重ねた。
「え、あ、お嬢様?」
「ちょっと驚いた?」
「ええ。正直驚きました。」
「ふふ。純粋ね。」
「いえ・・・・・・」
「まあ良いわ。そろそろ行きましょう。」
「そうですね。」
お嬢様は僕の手を取って立ち上がった。

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