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お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

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お嬢様と@ウィーン旅行 63

「あ・・・・・・今何時?」
「お早うございます。6時です。」
「そう・・・昨日は私の負けね。1日付き合ってあげるわ。」
「もう十分です。毎日付き合って頂いていますから。」
「でも勝負は勝負よ。」
「そうですね。・・・・・・まあ朝食を終えてから考えましょう。」
「分かったわ。」
「あの・・・・・・何かお召しになっていただけますか?」
「あ、そうだったわ。」

朝食をとりながら
「Rathausparkに行って荷物置いてから考えるということで宜しいでしょうか?」
とお嬢様に提案した。
「別に良いわよ。」
「分かりました。」
「ふふふ。」
「あの・・・・・・一日お付き合い頂ける程のエスコートは出来ないと思いますが・・・」
「あら?昨日まではちゃんとしてくれてたじゃない。」
「あの程度で宜しいですか?」
「ええ、十分よ。」
「それでしたら何とか・・・・・・」
「ふふ。期待してるわ。」
お嬢様はそう言うと
「もうちょっと貰ってくるわね。」
「では僕も。」
僕はベーコン入りスクランブルエッグと温野菜サラダを貰った。お嬢様はコーンシリアルをお召し上がりになるようだ。
「ねえねえ、これにかけるのってどっちが常道なの?」
「はい?」
「ヨーグルトと牛乳。」
「さて・・・・・・それは好みですが。僕はまず牛乳ですね。」
「そうよね。ヨーグルトかける人っているの?」
「たくさん居るようですよ。」
「へ〜え。私の見てきた世界って意外と狭いのね。」
「では今日はまた視野を広げましょうか。」
「遠くにでも行くの?」
「そうですね。それも悪くないですね。」
「でも今日は君に付き合う約束だから。」
「そう言って頂けますか。・・・ではちょっと目的も無く散策しますか?」
「ふふ。デートみたいで良いわね。」
「お嬢様・・・そうやって意識させないでください。」
「あら、シャイなんだから。」

「そろそろ行こうか。」
お嬢様は身支度を整えられたご様子だ
「はい。」
僕らはホテルを出た。
「今日もいい天気ね。」
「そうですね。それでいて暑くないですね。」
「そうね。避暑って訳じゃないけど。ねぇ、手繋ごうよ。」
「はいっ。」
トラム(路面電車)に乗ることもなく町をゆっくり歩いた。
「あ、あそこで写真撮ろう。」
「良いですね。」
デジカメを持ってきて正解だった。

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