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お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

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お嬢様と@ウィーン旅行 58

「なんだか説明書きがよく分からないわ。」
「そうですね・・・・・・ここまでは流石に読みきれません。」
「まあ一緒に居てくれるだけで安心は出来るけどね。」
「そう言って頂けると助かります。」
「ふふふ。」
「約12年間、ハイドンはここで過ごしたんですね。」
「そうなんだ。よく分からないけどブラームス記念室にも行こうか。」
「はい。」

「う〜・・・読めないのが悔しい・・・・・・」
「お嬢様・・・・・・」
「フランス語やってるから・・・読めそうなのが余計に悔しい・・・・・・」
「今度アイゼンシュタットに参りましょうか。」
「ん?」
「ハイドンゆかりの町です。日帰りで行って来れると思いますよ。」
「でも私はモーツァルトのほうが好きだから良いわよ。それよりはウィーンを堪能したいな。」
「そうですか。」
「もう1時過ぎてるわ。それなりによく見たみたいね。」
「そうですね。ご昼食は如何されますか?」
「またその辺でピザとか買おう。」
「分かりました。」
暫く歩くとお嬢様が
「この格好・・・・・・目立つわね・・・・・・。皆振り返るわ・・・・・・。」
と言った。
「お嬢様の美しさが周りを振り返らせてるのでは?」
「だと良いけど・・・・・・」
「あ、ANKERがあります。変わったパンがありますからあそこでいただきませんか?」
「そうね。店内で食べられるの?」
「あそこのお店は・・・立って食べるコーナーがありますね。」

実に慎ましい(?)昼食を終えた。

今度はシュテファン寺院に行った。
「ねえ、この辺前にも着たわよね?」
「日にちはたっぷりありますし、一つずつゆっくり見て回りませんか?」
「あ、そういうことなら良いわ。」
「では入りますね。」
「ええ。・・・・・・わあ・・・あのオルガン凄いわね・・・・・・」
「まずそこが目を引きましたか。」
キリスト像の横を通り過ぎエレベーターに乗る。
「どこに行くの?」
「塔に上っているところです。」
「そう。」
「あ、大きな鐘ですね。」
「あれがプムレリンってやつね。1683年にトルコ軍が置き去りにして行った大砲を溶かして作ったんですって。」
「『ですって?』と言いますと?」
「この本に書いてあるわ。」
「なるほど、なるほど。」

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