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お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

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お嬢様と@ウィーン旅行 56

「ええ。」
「それから・・・『ご心配だと思いますが、一週間たった時点ではなんら問題はないと感じています。』ね。うん。いいわ。」
「では送信させていただきます。」
「さて、そろそろ寝ようか。」
「そうですね。」
「今日はもう充分やってもらったから服着て寝てもいいわ。でもくっついて寝ても良いでしょ?」
「はい。」
「ありがと。君のこと・・・・・・好きよ。」
「ありがとうございます。僕もお嬢様のこと好きです。」
「ふふ、お休み。」
お嬢様は静かに目を閉じた。

「スゥ〜、ふぅ〜。」
お嬢様が規則正しい寝息を立て始めた。
(そろそろ寝かせていただこう。)
と枕元の電気スタンドを消した。しかし何故か眠れない。
(あれ?如何したんだろう?)
自分の体は自分が一番よく分かる筈だ。朝からお嬢様の相手をして十分体力は消耗している筈なのに何故か眠れない。
(何か特別なことしたかな?歯は研いたし、明日もここに泊まるから心配なことはないはずだし・・・・・・明日の予定を立てていないからかな?)
暫く布団の中でボーっと天井を見つめる。
「あれ?・・・・・・如何したの?」
「あ、お嬢様?お嬢様こそ如何されましたか?」
「なんだか隣が寂しいなって思って眠れなかったの。」
(あ・・・・・・そうか・・・)
「如何したの?急に納得したような顔して。」
「いえ・・・あの・・・僕も眠れなかったんです。おそらく・・・その・・・お嬢様が・・・・・・眠れなかったのと・・・・・」
「そっか。じゃあ服のままでいいから抱きしめて。」
「はい。」
すると急に眠気に襲われた。
「気持ち良いわ・・・お休み。」
お嬢様はそう言って静かに目を閉じた。
(お休みなさい。)
僕は心の中でお嬢様に言った。

暫くして
「スゥ〜、ふ〜。」
お嬢様が寝たのを確認し、僕も目を閉じた。
あっという間に夢の世界に旅立っていった。
夜中ふと目を覚ました僕は驚いた。僕をまるで抱き枕のようにして気持ちよさそうに眠っているのだ。
(これが当たり前になったか・・・・・・)
僕は内心苦笑した。しかし、
(僕もお嬢様が隣に居ないと寝付けなかったし・・・・・・)
僕は自分の内面を見返し、また苦笑した。
(お嬢様失礼します。)
僕は眠っているお嬢様のおでこに軽く口付けし、また目を閉じた。

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