PiPi's World 投稿小説

お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

の最初へ
 35
 37
の最後へ

お嬢様と@ウィーン旅行 37

着替え終えたお嬢様と共に朝食を頂く。
「これ美味しいわね。」
「そうですね。このスクランブルエッグも良いですよ。」
いつも驚くが、どこでも食事が美味しい。お嬢様がこっちに来てご不満をもたれた食事はあのラーメンだけである。
「お嬢様、次のホテルに先ず荷物を移動させましょう。」
「そうね。え〜と次は・・・・・・Mercure Wien Europaplatzね。」
「西駅からすぐですね。如何されますか?タクシー呼びましょうか?」
「そうね。そうして頂戴。」
タクシーをフロントで呼んでもらって西駅に向かう。
「Vielen Dank(ありがとう)!」
タクシーを降りホテルへ向かうが、
「あ、お嬢様ちょっとお寿司召し上がりませんか?」
「え?」
「パック入りのものでお気に召すかどうかは分かりませんが。」
「そう。ありがと。」
パック入りのお寿司を二つ買ってその場で頂く。
「ふ〜ん。まあそれなりの味ね。」
「不味くはないといったところですか?」
「いいえ、美味しかったわよ。久しぶりに生物食べられたしね。」
多少満足されている様子で良かった。

「あ、あそこね。」
高い建物が見えてきた。Mercure Wien Europaplatzである。
「そうですね。とりあえず荷物置いてしまいましょう。」
「それから一休みしましょう。なんだか疲れたわ。」
「はい。」
ホテルに入った。
「Wie haben eine Reservierung(私達は予約してあります).Mein Name ist Yui omi(近江優衣です).」
「Ja.Bitte(はい。どうぞ).」
「だいぶ慣れましたね。」
「一回やったことだからね。」
お嬢様はニコニコしながら部屋に向かった。

昼、
「もう12時ね。でも変な時間に寿司を食べたせいかしら?余りお腹が空かないわね。」
とお嬢様が言った。
「そうですね。僕もそう思っていました。」
「それでお腹が空いたときに何か食べればいいわよね。どうせ夕食は別のトコ行くんだし。」
「そうしましょう。」
と言うことで、お昼は食べずにウィーンのモーツァルトの住居へ向かった。
「モーツァルトね・・・・・・」
「お嬢様?どうされました?」
「ん?その内ザルツブルグに行くんでしょ?楽しみだなって思ったの。」
「そうですか。」
「『トルコ行進曲』に『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』、きらきら星もそうだったっけ。良いなぁ・・・・・・」
「と、申されますと?」
「天才って羨ましいと思ってねぇ。先天的な才能。そう思わない?」
「お嬢様は他に良い所があると思いますが。」
「そうかしら?」
「容姿ですとか、優しさですとか、快活さですとか。」
「う〜ん・・・・・・優しさや快活さは後天的なものでしょ?」
「そうですね・・・・・・しかしそういう環境で育ったということですよ。」
「まあ、物は言い様ね。」

SNSでこの小説を紹介

純愛の他のリレー小説

こちらから小説を探す