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お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

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お嬢様と@ウィーン旅行 35

手続きを終えた。
「さて、今何時?」
「もうすぐ三時ですね。」
「じゃあちょっとカフェに寄ってこ。」
「どこにされますか?」
「カールスプラッツに戻ってカフェモーツァルトに行こう。モーツァルトトルテ美味しかったし。」
「はい。」
「Haben Sie einen tisch für zwei(二人ですが席はありますか)?」
「Ja bitte(はいどうぞ).」
席に着いた。
「お嬢様、またモーツァルトトルテで宜しいのですか?」
「ええ。」
「Zwei stücke Mozart Torte bitte(モーツァルトトルテ二つお願いします).」
「Ja.Sofort.(はい。只今。)」
「今のところこれが一番ね。」
「そうですか?」
「だってザッハートルテもインペリアルトルテもちょっと味がきついもの。」
「そうですね。しかし日本に帰ると思い出すのでは?」
「また食べたいってね。そういうものよ。」
「Bitte sehr.Guten Appetit(どうぞ。美味しくお召し上がりください).」
「Ja danke(はい。ありがとう)!」
「頂きましょうか。」
「はいっ。」
お嬢様は嬉しそうにフォークを取った。僕はそれに合わせてフォークを持ちお嬢様に合わせて食べ始めた。
「また君は気を遣ってるでしょ?」
「はい?」
「私に合せて食べてない?」
「・・・・・・はい・・・」
まだまだこのようなことが見抜かれるようでは未熟であると感じた。
「気にしないで君のペースで食べて良いのよ。」
「お嬢様こそ御気を遣わずに・・・・・・」
「ふふふ。ちょっとやられた気がするわ。」
「あ・・・すみません。」
「すぐに謝らないの。」
「はい・・・」

「さて、そろそろ行きましょう。」
ケーキを食べ終わったお嬢様が言った。
「はい。Zahlen,bitte(お会計をお願いします).」

会計を済ませるとお嬢様が
「今日はちょっと疲れたわ。ホテルに戻りましょう。」
と仰った。
「はい。ホテルまでタクシーで帰りますか?」
「そのくらいの体力はあるわ。」
「無理はされないでください。」
「大丈夫よ。」
「はい。では参りましょう。」
お嬢様と共にホテルへ戻った。

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