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お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

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お嬢様と@ウィーン旅行 34

kettenbruckengasseで降車、駅を出るとお嬢様が声をあげた。
「へ〜、確かに凄いわね。」
「御存知だとは思いますが、フリーマーケットの意味は『自由』のfree marketではなく『蚤の市』が『flea market』だったんですよ。」
「どっかで聞いたことあるわ。」
「これは失礼しました。」
「でも何で『蚤』なの?」
「これは誤訳で『ボロ市』のような訳し方が正しいのだとか聞いたことがあります。」
「へぇ。物知りね。」
「もったいないお言葉・・・・・・」
「あ?また!!」
「す、すいません!!」
「そんなに恐縮しないの。それにしても確かに『ボロ市』ね。」
「掘り出し物が時折あるんですが・・・・・・」
「あ、食べ物もあるわね。」
「ナッツとか、ドライフルーツなら持ち歩けますね。」
「『東洋商店』なんてのがあるわ。」
「入ってみますか?」
「そうね。」
中に入ると見たことのある様なない様なものがいくつかある。
「これはお蕎麦ね。」
「お茶漬け海苔もありますね。」
「あ、これは偽物かな?」
「これはこれで良いんじゃないですか?」
「それもそうね。」
適当に品物を撫で回しながら歩く。
「あ、これ面白いから買っていこう。」
お嬢様は缶飲料を手に取った。
「何ですか?」
「サ○トリーの『午後の紅○』。」
「『午○の紅茶』はK○RINビバレッジですよね。」
「じゃあKIRINビバレ○ジの飲み物はあるかしら?」
お嬢様は上機嫌のご様子で店内を回っている。
「Bitte.」
「7,80euro.」
結局先ほどの缶飲料とお茶漬け海苔を購入した。
「さ、次にいきましょう。」
「あ、お持ちします。」
「ありがと。」
屋台が続くところを歩くが
「虫が飛んでて衛生的じゃない気がするわ。」
「逆に農薬などの面で安全では?」
「冗談?ちょっとキツイ冗談よ。」
「・・・・・・はい。」
「ふふふっ。でも伝染病にかかりたくないわ。」
「あ、すみません。」
「もうっ、すぐに謝らないで。面白くないわ。」
「はい。あ、あれに入りましょう。」
「ワイン?」
「ご主人様に送りましょう。」
「良いわね。」
僕らはワインの専門店のような所に入った。
「ご主人様は白ワインが御好きでいらっしゃいましたが、果たしてどれが良いでしょう?」
「私は飲まないからね・・・」
「あ、これが売れ筋みたいですよ。」
「じゃあこれで良いわね。送れるかしら?」
「Ich möchte das Weiβ Wien nach Japan schicken(この白ワインを日本に送りたいのです).Per Luftpost bitte(航空便でお願いします).」
「Das kostet 50,00Euro(50ユーロかかります).Bitte füllen Sie er aus(これに書き込んでください).」

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