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お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

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お嬢様と@ウィーン旅行 33

頼んだセットメニューを二人で食べているとお嬢様が仰った。
「さっき私が『レストランとホテルの食事じゃお金がかかりすぎる』って言ったときなんで驚いたの?」
「いえ、お嬢様ともあろうお方がそのような事を仰るとは思いませんでした。」
「そうかしら?」
「日本でこんなことされましたか?」
「出来ないからここでやってるのよ。」
「なるほど。」
「だから驚いたの?」
「はい。そうです。」
「まぁちょっとビックリするかな?でも私だって大学生よ。こんなことしたい時もあるわ。」
「そうですね。」
「これでいくら位だったかしら?」
「ちょうど8ユーロですね。」
「ふ〜ん。」
「このボリュームだと普通だと思います。」
「そうなの?」
「こちらの感覚だと1ユーロが100円というところです。」
「為替相場は違うのにね。」
「そうですね。日本人からすると高いように感じられますね。」
「なんかちょっと損した気分。」
僕はこの時お嬢様の金銭感覚を少しだけ見直した。
「お嬢様、もう宜しいでしょうか?」
「ええ。食べ終わったわ。」
「では次に参りましょう。」
「どこに行く?」
「U4でkettenbruckengasseに参りましょう。」
「何があるの?」
「週末には蚤の市が開催されます。」
「へえ。面白そうじゃない。行ってみましょう。」
「お嬢様のお気に召すようなものはないと思いますが・・・・・・。」
「良いわよ。」
「そうですか?」
「ここでは色んなこと体験しましょう。」
「はい。」

路面電車の@でOperへ、そしてU1deKarlsplatzに行く。
「また乗り換え?」
「今度で最後です。U4に乗り換えです。これで蚤の市をやっているkettenbruckengasseまで一駅です。」
「一駅ずつ乗りかえってのも面倒ね。」
「すみません。」
「ま、君が謝ることじゃないけど。」
「あ、降りますよ。」
「U4に乗換えね。」
「はい。もうすぐです。」
「そんなに疲れてないから大丈夫よ。」
「はい。」
「あ、開かない・・・・・・」
「手動のドアはコツがあるんですよね。」
ガコン!
「ありがと。」
「いえ、お嬢様に対して気が利きませんでした。」

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