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お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

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お嬢様と@ウィーン旅行 32

「もう出られる?」
「はい。お嬢様は如何ですか?」
「大丈夫よ。」
「では参りましょう。」
「ええ。」
先ずは国立オペラ座まで行った。
「今度オペラ見たいわ。」
「残念ながら今の時期オペラは・・・・・・」
「え?やってないの?」
「はい。」
「そう・・・・・・」
お嬢様は残念そうな顔をされた。

気を取り直して次に行ったのは王宮(Hofburg)である。
「ここは入れるみたいね。」
「休みは火曜日ですから。」
「そうなんだ。」
「ガイドツアーは如何されますか?」
「なくて良いわ。」
宝物館以外は共通のチケットで入れる。学生は7ユーロだ。
「あ〜あれエリーザベト皇后が使ってた食器でしょ?」
「そうですね。」
「あんなの欲しいなぁ・・・・・・」
「そんな無茶な・・・・・・あ、ご主人様に頼んでみますか?」
「さあ?どうかしら?」
続いてミュージアムショップだ。
「ちょっと買っていこうかしら?」
「そうですね。」
お嬢様は簡単にお土産を選んだ。
「あ、お持ちしますね。」
会計を済ませたお土産は僕が持ちお嬢様の後に続く。
そしてシシィ博物館(Sisimuseum)だ。ここではモニターに劇や映画らしきものが上映されている。
「オペラは見られなかったけどこんなのもあるのね。」
お嬢様はモニターの前で立ち止まり多少満足されたようだ。
見学は続く。

「で、ここが最後の『アレクサンドルの部屋』ね。」
「ええ、大分かかりましたね。」
「いいえ。楽しかったわ。そろそろお昼にしましょう。」
「そうですね。何が宜しいですか?」
「今日はファーストフードとかで良いんじゃない?毎日レストランとホテルの食事じゃお金がかかりすぎるし。」
「お嬢様・・・・・・」
「如何したの?」
「あ・・・いえ・・・」
少し歩いて○○ド○ルドに行った。これは割りとどこにでもある。アメリカン・ファストフードが伸びないドイツ語圏でもこれだけは別物のようだ。
「じゃあ・・・・・・わ、読めない。」
「Haben Sie eine englische Speisekarte(英語のメニューはありますか)?」
「Ja.」
「これなら読めるわ。じゃあDas nehme ich.(これにします)」
「beide.(二人とも)」
「え?」
「お嬢様と同じもので。『二人とも』と言いました。」
「そう。」

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