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お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

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お嬢様と@ウィーン旅行 4

「申し訳ありません!僕はこういう事に免疫がないもので・・・・・・どうして良いのか・・・・・・」
「あ、そんなにビックリしないで・・・別に怒ってるわけじゃないから・・・ね?」
「お嬢様・・・・・・そんな顔しないでください。」
「な、何よ・・・人が優しく言ってあげてるのに。」
「お嬢様・・・・・・」
「真っ蒼になっちゃって。赤くなったり蒼くなったり忙しいわね。」
いつものお嬢様に戻ったようだ。

夕食後入浴。そしてハーブスチームで良い気持ちとなりベッドに入った。
「ふうぅ〜。早速初日から疲れたわ。」
「そうですか。」
「ええ。まだ九時だけど・・・・・・これから何をするって事も無いわね。」
「そうですね。」
しかし、お嬢様より先に寝るわけにも行かない。僕は横になったままお嬢様が寝息を立てるのを待った。
「ねえ・・・・・・まだ起きてる?」
「起きてますよ。」
「・・・・・・ホテルでする事と言ったら?」
「えっと・・・・・・」
「男と女で泊まってるのよ。」
「・・・・・・それは真面目に言ってますか?」
お嬢様が冗談を言っているのか否か測りかねた僕はお嬢様に聞き返してしまった。すると
「当たり前でしょ。」
「・・・・・・こっちにいらっしゃいますか?」
「あら?何かしら?」
お嬢様はわざとらしく聞き返してきた。
「僕がお嬢様をベッドに誘って『大本営政府連絡会議の問題点』を話すと思いますか?」
「ふふふ。私にそういうこと言うんだ。」
「あ、生意気な事言ってすみません。」
「君はその位の方が私は嬉しいな・・・」
「・・・と、申されますと?」
「あのね・・・私は近江財閥の社長の『ご息女様』っていう扱いを受けてるの。だから・・・・・・殆ど友達が居なくって・・・・・・皆私を見上げてるって言うか・・・・・・遠ざけてるみたいで・・・・・・」
「そうですか・・・・・・」
「だから何でも話せる友達は居ないし・・・・・・冗談を言い合える相手も居ないの。」
お嬢様は続ける。
「だから・・・・・・君が来てくれて本当に良かった。どんなバカ話をしても良いし・・・・・・『お嬢様』って呼んで敬語で話すこと以外は・・・・・・本当に良い話し相手だったから・・・・・・」
「はあ・・・なるほど。」
「だからさ・・・・・・彼氏になってとは・・・・・・言わないけど・・・・・・友達でいてほしいな・・・・・・」
「お言葉ですが・・・・・・」
「何〜?」
「この喋り方、そう簡単には・・・・・」
「良いわよ。でも言いたいことはちゃんと言ってね。」
「はいっ。」

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