PiPi's World 投稿小説

お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

の最初へ
 1
 3
の最後へ

お嬢様と@ウィーン旅行 3

「Vielen Dank(ありがとう)!」
「今のは?」
「店を出るときのマナーです。『ありがとう』といった感じですね。」
「やるわね〜。」
「どうでした?」
「見直したわ。」
「そうじゃなくてケーキですよ。」
「すっごく美味しかったわ。」
「それは良かったです。」
「う〜ん・・・・・・いつもそのくらいの調子で喋ってほしいわね。」
「と言いますと?」
「いつもちょっと遠慮が過ぎるわ。」
「はい。注意します。」
「そういう言い方がダメなのよ。」
「・・・・・・すみません。」
「もうっ。言ったらこうなっちゃったわ。」

ホテルに戻った。
「まだ大分夕食までは時間があるから・・・・・・」
「シャワー浴びてきてはどうですか?長旅でお疲れでしょうし。」
「そうさせてもらうわ。」
「洗濯物は出しておいて頂ければ洗っておきます。」
「下着で悪戯しないでね。」
「・・・・・・疑っていらっしゃいますか・・・・・・」
「冗談よ。じゃあシャワー浴びてくるわね。」


「はぁ〜気持ちよかった。」
「あ、タオルなどもお使いになったものがありましたら出しておいてください。」
「いいわ。ホテルの使ったから。」
「あ、すみません。そうでしたね。」
「君も入ってきたら?」
「いえ、お言葉だけお受けさせていただきます。寝る直前に入ります。お嬢様も時間を持て余すでしょうし。」
「そうね・・・・・・でも何する?」
「明日の予定でも立てましょう。」
「そうね。せっかく当てた旅行が航空券とホテルのチケットだとは思わなかったわ。」
「普通パック旅行ですよね。」
「これはこれで楽しいわよ。」
「本当にそうですか?」
「ええ。それで明日はシェーンブルン宮殿に行きましょう。」
「え〜と・・・・・・地下鉄U4ですね・・・・・・。」
「本当に用意がいいわね。」
「お嬢様のためですから。」
「んん?それは告白?」
「あ・・・・・・いえ・・・・・・」
お嬢様としては冗談のつもりかもしれないが、僕は真っ赤になった。お嬢様の元で働くようになってからずっと僕はお嬢様に恋心を抱いていたのだ。
「何真っ赤になってんのよ〜。」
「すみません・・・・・・」
「ちょっと本気にした?」
「はい・・・・・・すみません。」
「良いわよ。私も半分本気よ。」
「・・・・・・あ、あの・・・あっちには日本語ガイドがありますから・・・・・・」
「ちょっと!なんで話題を逸らすの?」
珍しくお嬢様が僕に語気を荒げた

SNSでこの小説を紹介

純愛の他のリレー小説

こちらから小説を探す