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お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

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お嬢様と@ウィーン旅行 17

「Apfelstrudelはアップルパイに近いものです。生地はクレープに近かった記憶があります。僕はもう決めてあります。」
「そう。じゃあアプフェル・・・・・・なんだっけ?」
「『Apfelstrudel und Sachertorte bitte.』ですね。」
「・・・・・・また私が言うの?」
「あ、すみません。嫌でしたか?」
「あ、そんなに慌てないで。私が言って良いのか聞いただけ。」
「本当ですか?」
「ええ。そう見えない?」
「いえ・・・・・・お嬢様はいつもお優しいですから・・・・・・」
「私は社長の娘よ。我侭じゃない?」
「そうやって気にしてくださるところが・・・・・・」
「ああ、なるほどね。」
僕は店員さんを探し、目が合うと
「Bestellung,bitte(注文をお願いします).」
と言った。
「Kann ich Ihre Bestellung haben(ご注文お伺いいたしましょうか)?」
「Ja bitte」
[アプフェル・・・シュトゥルーデル ウント ザッハトルテ ビッテ。」
「Ja.」
「Moment(待って).」
僕は店員さんを呼び止めた。
「Der tee(紅茶).」
と言った。これだけで伝わったようで
「Ja.」
と言って店員さんは戻っていった。
「『デア テー』って何だったの?」
「紅茶のことです。」
「ふぅ〜ん。」

「Bitte(どうぞ).」
アプフェルシュトゥルーデルとザッハトルテ、そして紅茶が運ばれてきた。
「わぁ美味しそう。」
「早速頂きましょう。お嬢様ザッハートルテも少し召し上がりますか?」
「良いの?ありがと。でも後で良いわ。」
「そうですか。」
「私のもその時ちょっとあげるわ。」
そう言ってお嬢様は食べ始めた。
「じゃあ少し貰うわね。」
お嬢様はザッハートルテをそのまま口に入れようとした。
「あ、お嬢様!」
「ん〜?」
「この無糖の生クリームと食べた方がマイルドですよ。」
「そうなんだ。だからこんなにたくさんクリームが添えられてるのね。」
お嬢様はザッハトルテを盛ってある生クリームの上に突き立てる様にして生クリームをつけ、それを口に運んだ。
「美味しいわ。これもどうぞ。」
「僕のフォークを入れてしまって宜しいのでしょうか?」
「彼氏にやられて嫌がる彼女がいる?」
「では失礼します。」
「ふふ。」
僕らはカフェでのひとときを楽しんだ。
「もう宜しいですか?」
紅茶を飲んでいるお嬢様に僕は伺った。お嬢様は
「ええ。」
と答えたので僕は店員さんを呼んだ。

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