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お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

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お嬢様と@ウィーン旅行 16

「なぁ〜んてね。」
「え、あ、お嬢様?」
「そんなこと知ってたわよ。」
「あの・・・え・・・??」
「君が私を好きだったことくらい初めからわかってたわ。」
「そうですか・・・・・・」
「それにこっちに来て最初の夜に『一目惚れでした』って言ったわよね。」
「そうでした・・・・・・」
「だ・か・ら、本気で彼女になってあげる。」
「あ・・・ありがとうございます!!」
「ふふっ。執事さんと恋人か。」
「すみません・・・・・・」
「ううん。良いのよ。今夜パパに報告ね。」
「帰国してから僕はどうなるんでしょう?」
「君は一応私直属の執事さんなんだから、別にいいんじゃない?でも恋人に身辺の世話をさせちゃ悪いか。」
「いえ、それは続けさせてください。お嬢様のために働けるんですから。」
「嬉しい事言うわね。分かったわ。」
「ありがとうございます。」
「ふふふっ。これからこの旅行ますます楽しくなるわ。」
お嬢様はそう言って僕に腕を絡めてきた。
「これがウィーン市庁舎ね。」
「そうですね。」
「ツーショット撮ろうよぉ。」
「はいっ。」
お嬢様はすっかり上機嫌だ。
「あ、あそこのカフェに行こう。」
通りすがりのカフェに入る。
「メニューがほしいときは何て言うの?」
「『Die speisekarte,bitte』です。お嬢様チャレンジしてみませんか。」
「そうね。ディー シュパイゼカルテ ビッテ!」
「Ja bitte.」
「伝わったみたいね。」
「そうですね。お嬢様の発音、良かったと思いますよ。」
「そう?ありがと。でもメニューって言わないのね。」
「メニューって言うと『定食』のようなイメージになるそうですよ。」
「ご飯とお味噌汁がつくかしら?」
「それはないと思いますが・・・・・・」
「ふふふっ。」
「さて、何になさいますか?」
「そうね・・・・・・ケーキばかり食べてると太るかしら?」
「お嬢様は元々あまり太らない体質なのでは?」
「どうかしら?油断してると振られちゃうわ。」
「・・・・・・いえ・・・・・・そんな・・・」
「何?焦っちゃった?」
「ええと・・・・・・お嬢様が僕を振ることはあっても・・・その逆は無いかと・・・思います・・・」
「ふぅん。ゾッコン?」
「はい・・・・・・」
「ふふ。ありがと。・・・あ、これ何?」
お嬢様がメニューを指差して仰ったので僕はそれを覗き込んで答えた。
「Zitronetorteですね。レモンケーキです。」
「じゃあこれは?」
お嬢様はまた違うものを指差された。

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