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磁石
官能リレー小説 - 純愛

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磁石 8


戸惑いが無い訳ではなかった。
別れたとは言え、千佳の妹・・
それに亜衣は、身体こそは、はち切れんばかりに成熟しているが、その年令はまだ淫行条例に引っ掛かる歳だ。

それでもスレンダーな千佳とは違う、肉感的な若い女体を前に、啓太の性欲は歯止めが効きそうにもなかった。
普段は手を使わなければ剥けることはない包皮は、既に剥けきり、
プラムのように張りをもった、色鮮やかな亀頭が丸々と露出していた。
その先端の尿道口からは、今は遅しと待つかのごとく、先走りが大きな汁玉を作っていた。


やっとだった・・・
やっとここまでこれたのだと、亜衣の心は歓喜でいっぱいだった。
クローゼットから隠れ見た、あの啓太の陰茎が今、ここにあることに感動すら覚えていた。

それはあの時よりも黒ずみ、それはお姉ちゃんの愛液によるものだろうと、寂しさを思えたが、
それでも、半ばまで被っていた皮はすっかりと降り、自分の身体に欲情し、溢れんばかりの我慢の汁を出していることが嬉しかった。

例えそれが、今まで寝てきた男の中では一番見劣りすものであったとしても、亜衣には関係は無かった。

好きな人に抱かれる・・・
亜衣にとっては、今夜が初めてのセックスと言ってよかった。
啓太は、亜衣の身体を愛撫しはじめた。
感触を楽しみながら、きめの細かい肌に触れた。

その膨らみに顔を埋め、乳首を口にふくんだ。
硬くなった乳首、肌と肌が重なり触れ合う。

千佳と愛し合ったベッドで、今その妹と温めあっている。千佳だって他の男と…その思いは亜衣の中に…という啓太の征服欲に変わった。

ただの雄となる。


その性欲の原動力とも言える欲望が、啓太の脳内に浸透し、
それが、素直過ぎる程に下腹部に顕われていた。
亜衣の豊胸にむしゃぶりつく啓太の恥毛は、自身の溢れ出す先走りで、ぐっしょりと濡れていった。

動物本来が持つ、雄としての征服欲・・支配欲・・
何も知らない処女の亜衣を、ただの雌にと変化させたい・・
その本人ですら知らないであろう、未開発部分を自分が征服したい・・

それは、同年令、同立場の千佳ととでは、
決して感じた事のない、一種攻撃的ともいえる衝動だった。

啓太のその愛撫は、思った以上に拙かった。
技も無く、ただ早急に動き回る舌は軟体動物と化し、亜衣の胸をべろべろと這い廻るだけだった。

それでもその未熟さが返って、亜衣には新鮮だった。
歳若い亜衣の相手は、長けた男が常だった。
同じ歳のクラスメートを相手にした時ですら、これほどに拙くはなかった。

まるで自分が、初体験を迎える少年を誘惑した女…
そんな大きく歳を重ね、自分の欲求に素直に邁進する女かのような気さえもし、可笑しかった。

確かに、20を幾つか越えた啓太に対し、17の亜衣の方が明らかに余裕があった。
無我夢中に胸だけをしゃぶり続け、濡れ昂った肉幹を擦りつける啓太の身体を、亜衣は然り気無く反転させ、上から見下ろした。

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