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それが男の夢見てた世界
官能リレー小説 - その他

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それが男の夢見てた世界 19

(ビアンカ達は、何でこんな子に修理なんて頼んだんだ?)
はっきり言って、一番こういうのにむいていないタイプだ。この子に任せておくと、恐らく直るものも直らないだろう。
俺はそう思うと、ため息が出た。
「?どうかされたんですかぁ?」
俺のそんな思いを知らぬは、本人だけのようだ。
「いや・・・そんな事よりも、修理道具を貸してご覧。俺がやるから」
俺はそう言うと、ナターシャから道具を借り、トイレの修理を始めた。
サバイバル術を習得した俺にとって、これぐらいの修理などあっという間だった。
手際よく直していく俺を見て、ナターシャは「すごいですぅ〜」などと感心していた。
およそ10分後、何とか修理は終わった。
「よし!それじゃ、皆の所に戻ろうか?」
俺はそう言うと、小屋に戻ろうとした。
「あ〜ん、ダメですぅ!!ナターシャのお仕事は、まだ残ってるんですぅ〜!!」
そう言うと、ナターシャは俺の腕を掴み俺を引き止める。
「えっ?仕事って?」
「ビアンカお姉様に、倉庫の整理も頼まれたんですぅ〜」
そう言う彼女と一緒に、俺は倉庫に行った。
倉庫にはほとんど物はなかったが、それでも女の子が一人で整理するには、苦労するだろう。
「これをナターシャ一人で片付けろって言われたのか?」
「そうですぅ〜。ナターシャはよく、皆に頼まれ事をされるんですぅ〜」
そう言うと、ナターシャは『うんしょ・・・うんしょ・・・』と言いながら倉庫の整理を始めた。
(なるほど・・・厄介事は全てナターシャにさせようって事か・・・)
恐らく、彼女のこの性格を利用しての事なのだろう。ナターシャ自身は、利用されているなんて気付いていないだろう。
(・・・とりあえず、後でビアンカにはきつく言っとくか・・・・・・)
はっきり言って、俺はこういった一種の「いじめ」のようなものは嫌いだ。最も、お嬢様であるビアンカ達に、恐らくその自覚はないだろうが。

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