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船内イベント
官能リレー小説 - その他

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船内イベント 4

「ルールは非常に簡単です。このルーレットを回し、止まった番号の部屋に順番に入ってもらいます。そこで指示された事をやれば良いのです。もちろん、どんな命令が出されるのかはわかりません。そこは運次第となります」
「なんだ。それだけなのか」
幸生が拍子抜けしたような顔をする。
「命令って…罰ゲームみたいなものですか?」
僕は質問してみた。
「いえ、そういうわけではありません。決してマイナスになるようなものはありませんので安心して下さい
。どの結果になっても、差はありますが何かしらプラスにはなるはずです」
「そうですか…」
僕は少しだけ安堵したが、それでも嫌な予感がした。
「それでは早速、入る部屋を決めていきたいと思います。参加者の方々、こちらへお願いします」
「よし、行くぜ」
幸生が真っ先に立ち上がった。
「おい、待てよ。まだ心の準備が出来てない」
「大丈夫だって。大したことないよ」
「お前がそうでも俺にとっては違うんだよ」
「そんなこと言っても、もうどうにもならないだろ。腹くくれよ」
「ああ、わかったよ」
僕は覚悟を決めた。
そして、三人で並んでルーレットの前に立った。
僕は横目で米津さんの表情を見た。彼は相変わらず落ち着いた様子だ。これから起こる事にまったく動じていない。
やはり只者ではないな…。
僕はそう思いながら自分の運命を決めるであろう巨大なルーレットを見つめた。

「準備はいいですね?では、まずは整理券を配ります。番号はランダムなので早い者勝ちではありません」
係員らしい、これまたビキニに機械を付けた男が紙切れを渡してきた。僕達はそれを受け取って確認する。
僕は7番だった。
幸生は6番。
米津さんは3番。
「次は部屋の番号です。今から一人ずつ読み上げていきます。呼ばれた方は前に出て行ってください」
いよいよだ…。
整理券が1番の男がステージに呼ばれる。その男は僕達より年上らしく二十歳前後という感じだった。
「それじゃあ、行きますよ」
司会はそう言ってルーレットを回した。回転速度がどんどん速くなっていく。
やがて、ルーレットはピタリと止まった。
「5Aと書かれた部屋に入って下さい」
「はい」
その男はその部屋に向かって歩き出した。僕はその後ろ姿を見送った。
次の男は6Eの部屋になった。そしていよいよ米津さんの番がやってきた。

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