妄想少女 12
「今井田さんこそ、僕のような…」
「うぅん、私は宇佐美くんのこと、ずっと好きだったんだよ」
えっ、と呟き私の顔を目を見開きながら見る宇佐美くん。
女の子みたいな可愛い瞳。
そんな宇佐美くんに、精いっぱいの笑顔で応える。
「ありがとう…」
「私こそありがとうだよ」
これで腫れてカップル同士・・・
と言う訳にはいかない。
私の性癖を隠す事がいいのかって話が残る訳だ。
嫌われない為に言わないってのも正しいと思う。
でも、隠す事が更なる誤解を生む気もする。
私は多分、このまま付き合っても色んな妄想が止まらないだろうし、それで取ったエッチな行動が宇佐美くんに不安を与えるかもしれない。
そう言う事を避ける為にも、言うべき気はした。
それで嫌われるなら仕方ないと思わないといけない。
「宇佐美くんから見て、私ってどんな雰囲気だったの?」
「可愛くて綺麗だし、でも気配りもできて学校では優等生に見えた・・・けど・・・」
宇佐美くんの口から出たのは、私に対する一般的な褒め言葉。
ここまではよく言われる。
だが、宇佐美くんは最後に言葉に詰まり、かなり選びながら喋り始めた。
「でもどこか心を開いてないと言うか・・・ミステリアスな部分が気になって・・・」
これは言われた事は無い。
もしかして宇佐美くんは、私の本質に気付いたのだろうか・・・
だとすれば、曝け出していいと思った。
「そうよね・・・心を開いてないと言うか、隠してる事はあるわ」
否定しない。
気持ちは決まっていたからだ。
「私・・・宇佐美くんが思ってるよりドスケベだよ」
そう言うと、宇佐美くんの方は驚くと言うより真っ赤になると言う意外な反応だった。
「あっ・・・僕も、妄想で・・・」
「散々、私を犯してたの?」
「ご、ごめんなさい・・・」
「違うの!嬉しいのよ!」
気遣いのつもりでそう言ったのかもしれないが、今のはそれ以上の効果だ。
宇佐美くんが妄想で何度も私を抱いたって言うんだったらむしろ大歓迎なのだ。
「昨日、宇佐美くんを襲ったら返り討ちされた妄想してたもの」
「あ・・・同じだ・・・」
何か凄く気持ちいい。
私の事を脳内で何度も何度も犯してくれたみたいだ。
なら、現実でも応えてあげたい。
私はブラウスのボタンを外し、スカートを捲り上げて下着を見せた。
「妄想の中で、私を肉便器にした宇佐美くんが着せた下着よ」
大人セクシーな下着は、中学生では着ないだろうと言うエロティックなもの。
真っ赤になりながらも宇佐美くんの視線は釘付けだった。
「もっと見てもいいんだよ。宇佐美くんならずーっと見ててもいいんだから」
こっちも正直恥ずかしくはあるんだけど、お互い両思い?だってわかった今なら、思い切って見せてやれ!私の本性を曝け出してもいい!的な感覚になってきた。
「昨日、今井田さんが着替えてるのをホントに一瞬だけ、見ちゃったから…」
「私も宇佐美くんに見られたのがきっかけで妄想が止まらなくなっちゃったんだ」
宇佐美くんは真っ赤になりながらも私の下着から目を離さない。
そんな宇佐美くんを見ながら、私はブラウスを脱ぎ、スカートを取り去った。
「どう?」
「想像してたより・・・綺麗・・・」
私の身体を妄想してくれた。
それだけで嬉しい。
そして何度も妄想で犯してくれたんだと思うと堪らなくなってくる。
でも、もっと宇佐美くんには私と同じ世界を共有して欲しい。
私はブラをズリッと下にずらした。
ぷるんと露わになるおっぱい。
宇佐美くんの息を飲む音が伝わる。
そして、何も言葉を発せないその様子にゾクゾクしていた。
「あ、何っ・・・」
「ふふふ・・・どう?乳首ピアスは・・・こんなの付けて沢山の男の人に支配される妄想してたんだよ」
私の乳首に付けられたクリップピアス。
多分普通にドン引きされてもおかしくないが、宇佐美くんは興奮しつつもそれを凝視していた。
「そんな・・・今井田さんがみんなに・・・」
「宇佐美くんが私を支配してくれないとそうなるかもね」