燃え上がる赤い宝石 1
深夜、山賊の手下であるシルヴィオはモンモンとしていた。
「あー畜生、やりてぇなあ……」
山賊の頭目に命ぜられ、シルヴィオはある冒険者を閉じ込めてある牢を監視していた。
「こんな檻抜け出せるわけねえのにな」
この山賊のねぐらは山の奥深くにあり、過去の国家間戦争で使われていた古い砦を改装して山賊が使っている。
捕虜の檻は頑丈であり、扉は自分が持っている鍵を使わなければ開く事は無い。
牢の鉄格子は太く、所々錆が浮いているが、十分な強度を持つ。
シルヴィオが視線を向けた牢の中には、女冒険者が二人、ふたなりの冒険者が一人捕えらえていた。
いずれも若く美しく、目の前に若い女がいるのに手を出せないシルヴィオは不満が募っていた。
「ねぇ……出してよ……」
しかも時々、誘うような声を出して彼の心を揺らしてくる。
女二人は魔法封じの鎖で拘束されている。片方は魔術師、もう片方は神官だからだ。蓋なりの冒険者は戦士で、大振りの曲刀を振り回していたが、今は武装解除されている。
シルヴィオはその手に、赤い宝石を握っていた。これは彼女達を拘束する魔法道具の、言わばコントローラーだ。
「たりい…退屈だぜ…いや」
シルヴィオは悪童がイタズラを思いついたような顔になった。
それを見た女二人は、怖い予感がした。
「おい、起きろ、起きろったら起きろ」
眠っていたふたなりの女戦士に怒鳴りつける。
「ああ…朝か?」
「朝じゃねえが起きろ。それに寝てるときにデカチン晒してんじゃねえ」
ふたなりは女物の下着ではチンポが入らない。勃起したら飛び出してしまう。
だからその部分が割れた下着を穿いている。
おかげで彼女は朝立ちしたチンポがスカートを突き上げて、デカチンとそのすぐ下のマンコがしっかり晒されていた。
「ああ?」
「そのデカチンで、あの二人とヤれ」
「ええっ!!」
「そんな!!」
魔術師の女と、神官の女は驚愕する。直後、羞恥で真っ赤になる。
「どうせやることねえんだろ。だったらせめて俺を楽しませろ。言うこと聞かないなら…」
シルヴィオが赤い宝石を掲げた。これは彼女達の拘束具のコントローラーだと、昼のうちに三人は思い知らされていた。
「やた!あたし仲間を犯したくない!!」
「そうよ!卑劣な行いは神罰が下りますよ!」
「いくら相手がセリカでも、こんなのは嫌!」
ふたなりの女戦士セリカは言下に拒絶する。
女神官は怒りだし、女魔術師は嫌がっている。シルヴィオは女魔術師がセリカに済まなさそうな視線を向けたのを見逃さないかった。
「はぁ〜ん。お前らは立場がわかってないようだな。俺の言う事を聞くしかないんだよ」
赤い宝石が光る。
「うっ…」
「きゃああ!!」
「ああああ!!」
セリカは何かを抑え込もうとするように呻き、他の二人は痛みに悲鳴を上げた。
「さっさとどっちかを犯すんだ。ほら!」
赤い宝石の光が強くなる。女二人の悲鳴が消え、シルヴィオと、ゆっくり近づくセリカを交互に恐々と見ていた。痛みは消えたが、代わりにセリカの体が操られているのだ。
「うぐっ…こんな奴に屈してたまるか…」
「はっ、無駄だ!」
シルヴィオが叫ぶ。セリカもふたなりらしくパワーのある戦士だが、力づくで抵抗しても体の動きを遅くするのが精いっぱいなのだ。
「ブランシュ、ジョゼット、ごめん…」
「セリア…負けないで!」
「うるせえよ」
「きゃあ!!」
「ぎゃっ!!」