PiPi's World 投稿小説

海と、女体の誘惑
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 4
 6
の最後へ

海と、女体の誘惑 6

それなのにどうして僕はこんなところにいるんだろう? そう思うと、今まで押さえつけていた感情が爆発した。
そして僕はまた走り出した。今度はただ闇雲にではなく、しっかりと方向を定めて。
「待ってろよ!必ず助けるからな!」

気がつけば、僕はまたあの洞窟の前に立っていた。既に辺りは暗くなってきていて、海水浴客は誰も居ない。やはりここに来れば修や少年達に会えるような気がしてならなかった。

ここまで来ておいて引き返すことも出来ず、僕は恐る恐る洞窟の中へと入っていった。
相変わらず中は真っ暗で何も見えない。懐中電灯でも持ってこようと一瞬考えたが、そんな時間は無いと思い直して奥へと進んでいくことにした。
しばらく進むと、そこには巨大な空洞があった。そこに男達の水着が散らかっている。
どうやらここで何かあったらしいが、かなりの数だ。これだけの人数が洞窟に飲まれたのなら大ニュースになっている筈なのだが…。
少なくとも行方不明事件なんてこの辺りでは聞いた事もなかった。
恐らくここであった事は世間には知られていないのだろう。
だとしたら一体何が起こったのか……? その時だった。
「うわぁあああああ!!」
突然叫び声と共に水着姿の男が飛び出してきた。その男は必死の形相でこちらに向かって走ってくる。
何かから逃げているらしい。
男の背後からは無数の足音が迫ってきていた。暗闇のせいでその姿はよく見えなかったが、それはまるで百鬼夜行のようにゾロゾロとついてきている。
僕もその男と合流して逃げる。
ビキニ美女が言っていた、海で溺れた人の亡霊ではないかと思えたがじっくりと確認する暇はなかった。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す