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海と、女体の誘惑
官能リレー小説 - その他

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海と、女体の誘惑 4

そして、その生物の上に裸の少年が乗っていた。修よりも年下のように見える。
「あれって、もしかして…………」
ビキニ美女は少年に指を向ける。その少年は勃起していた。
「オナニーしてるのよ」
少年は勃起したペニスを上下に擦りながら必死に腰を動かしていた。
「あっ、あぁっ、イクッ、イクッ!」
少年はビクンビクンと痙攣する。精液をまき散らしながら、それでもペニスを扱くのを止めなかった。まるで何かに取り憑かれているかのように…………。
少年がタコを操っている様にも見えるしその逆にも見える。どちらにせよ正気ではないようだ。
「助けないと」
僕は少年に向かって走り出す。
「待って!迂闊に近づくのはよくないわ」
ビキニ美女の声を聞きながらも、もう足は止まらなかった。
「あああっ、出るっ!出るぅ!!」
僕の見ている前で少年は叫び声を上げて射精した。びゅるると勢いよく飛び出した精子は少年の顔まで届く。彼はそれを拭うことさえせずに股間を高く突き上げて再び自慰行為を始めた。
少年がタコから落ちないのが不思議なくらいに激しく動いているのだが、不思議とバランスが取れている。

「あああっ。また、出るっ!出るぅ!!」
僕の見ている前で少年は3度目の射精を迎える。
「これ以上は、見ないほうがいいわよ。」
ビキニ美女は、僕を抱きかかえて、視線を塞ぐ。
それでも、隙間から覗き見ることができた。

タコの怪物は、少年を包み込み、飲み込んでいく。
僕は少年を助けようと駆け寄ろうとするが、ビキニ美女に止められた。
「私から離れないで!
 そうでないと、君も・・・。」
ビキニ美女の腕の力は意外と強く、僕は抱きかかえられたまま、事態を見ていた。
少年は腰を動かしながら、タコの怪物に飲み込まれて消えてしまった。
タコの怪物は、僕たちに気付く。
「絶対に私から離れないで!」
タコの怪物は目の前を行ったり来たりしていたが、僕たちが離れないでいると、
やがて去って行った。
「ここから、急いで出るわよ。」
僕は、ビキニ美女に手を引かれながら、洞窟を出る。

「お姉さん!あれ!
 あの少年は!」
僕は気が動転していて、それ以外の言葉が出なかった。
「見てのとおりよ・・・」
「それじゃあ、修は・・・」
「たぶん、洞窟の別のところで・・・」
「そんな!」
・・・・・・・・・。

どれくらい時間がたったのだろう。
僕が途方に暮れていると、ビキニ美女が声を掛けてくれた。
「とりあえず、君は助かったのよ。
 私の家、すぐ近所だから、気を落ち着けていきなさい。」
そのまま、手を引かれて付いていく。

ビキニ美女の家は、歩いて2〜3分のワンルームのマンションだった。
玄関に御札が貼ってある。
部屋の中にも。
「そこらへんに座ってて。」
ビキニ美女は、てきぱきとお茶を出してくれる。
「熱いお茶の飲んで、落ち着いて。」
夏なのに、熱いお茶。やっぱり日本人なのだろう。
僕は、ゆっくりと飲み干しながら落ち着いてきた。

「あの、あれってやっぱり化け物ですよね。」
「そうね。海でおぼれて死んだひとたちの幽霊の集合体。
でも、幻覚作用で当人にとっては、絶世の美女。
 絶世の美女とセックスしたまま、取り込まれたのよ。」
「なんで、お姉さんは知っているんですか?」
「そこの御札、見たでしょ。
 この町に古くから伝わる伝説。
 独り身の人を狙う幽霊。
女性には超イケ面の男性に見えるらしいわ。
 私の友達も、超イケ面なら死んでもいい、とか言っていなくなった。」

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