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人生、いくらでもやり直せるさ
官能リレー小説 - その他

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人生、いくらでもやり直せるさ 3

ただ、親父の死に気落ちしたお袋も後を追うように死に、俺や姉貴はどん底まで気落ちした。
そんな状況でも必死に働き家族を支えて、何とか立ち直って行ったのだ。

そこから5年程、娘が中3になった頃に俺を可愛がってくれた義父が亡くなる。
それもショックだったが、痩せこけた義父からUSBメモリーを手渡された。
最後にすまないすまないと繰り返した義父の言葉は、中身を見た時に分かった。
その中身は、元妻の浮気の記録だった。

相手は娘の学校の教師だった。
しかもあろう事か、奴は娘と妻を同時に抱いていた。
娘と孫のそんな所業に、義父はショックだったのだろう。
義父を心労で死に至らしめた外道に怒り心頭になった俺は、この教師に制裁してやると挑もうとした。
だが、そんな俺に待ち受けていたのは・・・


元妻と娘になじられた。
引き離すなら許さないと・・・
2人からの視線は憎悪だった。
確かに親父が死んでから忙しく、家族に向き合う時間は無かったが、恨まれる覚えは無かった。

そしてそのまま元妻と娘が出て行った。
訳が分からず事情を聞こうと姉貴の所に行くと、姉貴と姪には汚いものを見る目で、この外道が二度と顔を見せるなと罵られた。

俺は途方に暮れた。
だが、これは始まりに過ぎなかった。
姉貴の同級生、元妻のママ友やら娘の同級生やらに噂が既に出回っていて・・・
俺は妻と娘にDVをする浮気男となっていた。
例の教師は、そんな妻と娘を救ったヒーローらしい。
それだけでなく、妻実家の義父の遺産も食い潰したと言われて義母にまでなじられた。

身に覚えの無い事に驚き呆然とする俺。
俺の友人達もそれを信じて俺をなじり、店の常連達も同じだった。
常連が離れていき、地元の者が誰も来なくなった店は、経営すら立ち行かなくなる。
もう限界だった。

俺は店を畳んだ。
そのまま追い出されるように敵だらけとなった地元から去った。
家族が離れ店は無くそうとも、親父から仕込まれた腕は無くならない。
包丁無宿の渡りの料理人でいいやと地元を離れたのが一月程前の事だ。


愛花さんは無言でベッドの端に座ったまま。
車に乗せた時から感じていたが、彼女にも何か、哀愁めいたオーラのようなものを感じた。
まだ高校生らしいが、どんな人生を歩んできたのか―

「眠たければ寝ていいし、シャワー浴びたかったら先に行っていいよ」
「…………」

反応がない。
座ったまま寝てるのかと思ったがそうではない。

しばらくどう対応したらいいか困っていると、愛花さんのほうが、重い口を開く。

「お兄さん、私を抱いて………あんな奴のこと、早く忘れたい………」

彼女も男女関係か・・・
むうと唸り声が漏れてしまった。

脳裏に娘とあの教師の絡み合いが蘇る。
娘と彼女の歳はそう変わらない。
だから変に娘と彼女を重ねてしまう。

「できるなら訳が聞きたい・・・流石に何も知らずヤレる程若くないからね」

そう言うしか無い。
正直、酒があるなら一気飲みしたい気分だ。

そんな俺に対して押し黙ってしまう愛花さん。
暫く待つと彼女が立ち上がる。
そして俺に背中を向けると服を脱ぎ始めた。

「ちょっ?!」
「見て貰った方が早いからっ!」

今までで一番大きくハッキリした声で彼女がそう言う。
彼女の下着姿の背中・・・
背中に幾筋もの赤いミミズ腫れ。
虐待かと目を見張った俺の前で下着も脱いでいく。

「見てください・・・」

クルリと振り返る愛花さん。
脱ぐと更に大きく見える胸だが、注目したのはそこじゃない。
両乳首にはリングピアス。
陰毛は無く割れ目が丸見え。
その割れ目の上部のクリ◯リスが赤く充血して指の先ぐらいの大きさに見える。
背中のミミズ腫れと合わせて理解した。
彼女の身体は男に喰い物にされたのだと・・・

「いったい誰に?」
「母の、再婚相手です」

愛花さんは身に着けているものすべて脱いで、少し落ち着きを取り戻してから再びベッドに座って語ってくれた。

二宮愛花、16歳、高校1年生。
6年前に実の父親を癌で亡くし、そこから3年ほどは母親と2人で暮らしてきたという。
年の離れたお兄さんがいるそうだが、彼はスポーツ推薦で県外の高校に進学し、以来実家には帰ってきていないらしい。

そんな愛花さんの身体をいいように扱い心まで苦しめたのが3年前に現れた母親の再婚相手の男だという。

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