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彼と彼女の成長記
官能リレー小説 - その他

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彼と彼女の成長記 1

君島曜は俺―新井傑―の幼馴染。
近所に住んでいて、親同士も元同級生で非常に仲良かったから自然と一緒に遊ぶようになった。

明るく強気な性格で自分のことは「俺」という。
いつもTシャツ短パンに野球帽という恰好で遊び相手は俺を含め男子ばかりだったから、俺の中では完全にアイツも男だと認識していた。

アイツが女だと初めて知ったのは、小学校に入学して、クラス名簿の名前表を見た時のことだった。

「お前…女だったんだな」
「悪いかよ」
「別にそんなことは言ってねぇよ」

黒髪ショートで、言葉遣いも粗暴な感じで異性の視線も全く気にしない。母親が「曜ちゃん」と呼んでるのにも全く違和感を感じなかった(親しみを込めて言ってるもんだと)。

「男だから女だからって関係なく、今まで通り仲良くしてくれよな」
「おう」

それからも曜との関係は変わらなかった。
まだ、低学年の間は、だ。

高学年になった頃・・・
曜は女子の中でも特に成長が早く、背もグングン伸びて女子で一番高くなっていた。
中の下ぐらいの俺の身長より高くて、小五で中学生女子ぐらいの背丈になっていたかもしれない。
ただ背は高くなっても、ショートカットの曜はそれまでの曜と全く変わらない曜だった。
だけど・・・
成長したのは背丈だけじゃなかった。

最初に違和感を感じたのは、小四の最後の方だったかもしれない。
何となく胸に厚みが出た気がしていた。
それが時と共に厚みが増し、小五の夏にはそれが俺にもおっぱいであると認識できるぐらいに膨らんでいた。
確かに同級生女子の中で発育がいい子は多少胸が膨らんで来ていたが、その中でも曜の膨らみが一番大きい気がした。
ああ、コイツ女なんだと本当の意味で気づいたのがこの頃だったかもしれない。


そんな小五の夏休み。
誰とも予定が合わず川で釣りをしていた俺に、偶然近くを通り掛かった曜が声をかけてきた。

「なんだ傑、ひとりでこんな場所で釣り糸垂らして」
「ひとりでこうしてるのも悪くないぜ」

本当は誰かと遊びたかったから強がってみせたが、別にひとりでいるのも嫌いではない。
曜は俺のすぐ隣までやってきた。

そこでドキッとさせられる。
曜の恰好は黒のタンクトップに短パン。よく日焼けした小麦色の肌。そして、無防備にこちらの視界に入ってくる胸の谷間。

ブラをしてないからダイレクトに見える膨らみは・・・
大人のおっぱいだった。

ドキリとしたのを隠す為に水面を向く。
この時、多分初めて曜に女を感じてしまっていた。

「ここ釣れるのか?」
「あ・・・うん・・・結構な」

俺の横にトンと座った曜は無邪気なまま。
そしてグイッと身を寄せてくるが、これは何時も通りだ。
ただ、これも曜の身体の感触が柔らかくなってきた気がしてドキドキするようになってきていた。

「あー・・・熱いから川に飛び込みたいぜ」
「ヤメロ、魚が逃げる」

去年もこんな流れでこのまま川に飛び込んだ。
あの時の曜の身体はまだ女じゃなかった。

「暇なら誰かと遊ぶなりしたらいいだろ?」
「オレは川に来たかったんだよ!」

落ち着きは無いし、中身は男みたいなのは相変わらずだ。
これで性格まで女っぽくなったら、俺の方が多分パニックになると思う。

そして俺の隣に座ったかと思えば、立ち上がって周辺を伺ったりと全く落ち着きの無い曜。
その曜が好奇心一杯の声で何かを見つけたみたいだ。

「おーい!エロ本見つけたぞー!」
「コラ、何見つけてんだ!」

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