絶海の彼方で 6
母乳に何かすごい成分が入っているのだろうか、それとも単に美月ちゃんの魅力のなせる業なのか。俺はもう、母乳を吸いながらも美月ちゃんをガシガシ突いていた。
「ああ、ダメ、ひゃあぁっ!!」
「うぉぉ!美月ちゃん!美月ちゃん!出るっ!!」
「ひゃああぁぁん!」
俺も一気に登り詰めて、またドクドクと射精した。
美月ちゃんもビクビクと体を震わせ、イっている。
はぁ、はぁ、はぁ…
あ…はぁ…
結局、俺たちは憑かれたようにヤりまくった。多分10発はヤってる。
「ああん…翔平さん、すごすぎ…」
「美月ちゃんもだよ…」
俺は彼女と、互いに疲れた体をゆだね合うように横たわっている。
「妊娠したら、責任取ってもらうんだから」
「たはは…責任は取るよ」
セックスしたら、美月ちゃんも少し落ち着いたようだ。
甘く可愛いムードを漂わせているが、さっきのような発情はほぼ消えていた。
「初めてって…痛いだけだって聞いていたのに、翔平さんとのは気持ちよかった…」
「済まなかった…美月ちゃんがあまりに可愛くて、俺も止まらなくなってた」
「ホント、次からはもっと大事に丁寧に…」
向かい合って横たわり、語り合う。
俺たちは甘いムードで横たわっていた。レイプみたいになったけど、一応許してもらえたらしい。
「ごめん。次からはもっと気を付ける」
「でも…あの果物、食べたら変な気持ちに…まさか、知ってて食べさせたんじゃないでしょうね?」
「違うって!食べられそうなのを見繕って持ってきただけだよ!君を見つける前に俺も食べてたが、何もなかったんだよ。だから大丈夫だと思ったんだ」
「本当でしょうね…?」
本当に食べてたんだけどな。俺もなんか絶倫になってたけど、女の人には発情もさせる作用がある…のか?
「しかし、これからどうする?俺達この島でずっと過ごすわけにもいかないぞ」
「う……そうよね。食べ物の事も含めて、これからどうするか考えないと」
「すぐに飢え死にすることは無いと思う。果物なんかは多いし、もしかしたら釣りもできるかもしれない」
「食べ物は何とかなる…のね。ねえ、助けを呼べないかな?」
「旅行バッグなどが流れ着いてるけど、スマホなどの通信できそうな物は無かったよ」
「そうなんだ……」
食料については安堵してくれた美月ちゃんも、通信不能という現実の前にはやっぱり落ち込んでいる。
俺が浮き輪替わりにしてた旅行バッグには、誰かの生活用品が入ってただけ。
とりあえず、生活の道を立てていくことを考えたほうがよさそうだ。