絶海の彼方で 2
だがこの時の俺は、少女とのHに興奮して何も考えていなかった。
たぷたぷ揺れる胸に目が行っていたし、だから気づくのが遅れたんだ。
「んっ、んっ、うぐっ、気持ちいいぜ……!!」
ぎゅちゅっ、ぎゅちゅっ…
ああー、気持ちいい……もう、出ちまいそうだ…
「うっ!!」
どくどくっと、俺の精子が女の子の奥へと流れ込む。
初めて女の子の中に出した俺は、これが屍姦であることも忘れて快感と喜びに浸っていた。
だから、そこで聞こえたこの声に。
「う…うう…いぎっ!痛いっ!!」
「そりゃ、初めては…ええっ!!!」
「痛いっ!!それに、何よこれ!!」
死んでいたと思っていた女の子が、息を吹き返したんだ。
「生きてたのか……!!!」
「そんな…どうして、私、犯されて……」
見る見るうちに女の子の目に涙が浮かぶ。驚いて動けなくなっている俺に貫かれたまま、彼女は怯えながら泣き出した。
−−−−−−−−−−−
「す…すまないっ!!!俺は、俺は……君がてっきり、死んでると…」
「だからってレイプするなんて!!!!」
息を吹き返した巨乳の女の子は、腕組みして俺を睨み下ろしている。その瞳は怒りに燃え、目尻には涙を浮かべたまま。
俺は、必死に土下座して謝った。
「本当に申し訳なかった!悪いことをしたと思ってる!ごめん!」
「本気……でしょうね?」
「本当だ!それに、飛行機は爆発して俺たちは絶海の孤島に放り出されたんだ」
「え……そういえば……いきなり爆発して……いやあああ!!!」
あの時の事を思い出したらしく、女の子は頭を抱えてしゃがみ込んでしまった。
全裸で震えてる少女に俺は不覚にも勃起していた。
爆発の瞬間は俺は余り覚えていない。
大きな衝撃の後、気が付くと海面に居て無我夢中で近くのカバンを掴んでいた。
彼女がどの程度覚えていて何を見たのか分からないが、この震え様ではたぶん酷い光景を目の当たりにしたのだろう。
「いやぁぁぁ!みんな死んじゃった!潰れて!血が!血がぁぁぁ!!」
「落ち着け、君は今、安全な場所にいるんだ。もう助かったんだ!」
「いや!嫌よ!!こんな事!嫌ぁぁぁぁ!!」
マンコから俺の精液を洩らしながら錯乱する彼女は凄く興奮するのだけど、このままだとまずいな。
せっかく出会えた異性の少女にこのまま壊れられては勿体ない…じゃなかったまた一人になってしまう。
どうする俺。
少し考えてみたがさっきまで童貞だった俺にはいいアイデアがまったく浮かばなかった。
「あーもう何か無いのか、こういうシチェーションでする行動って!映画とかで良くあるだろ!……映画か!」
俺はある映画を思い出しとっさに彼女を背後から抱き締めた。
ちょっと片手がおっぱいを揉む感じになってお尻にチンコが触れているがまあ緊急事態だ仕方ない。
「大丈夫だ、大丈夫だ、君は生きているんだ。無理に思い出すんじゃない!」
しばらく俺の腕の中で震えていた彼女が、ようやく落ち着いてきた。
パニックを起こして疲れたんだろうな。肩で息をしている。
「……ごめん、なさい…ぐす…取り乱して…でも…私だけ生き残って…」
「いいんだ。いいんだ。君は何も悪くない。何も悪くないんだ…」
謝罪してくる彼女は、涙声だ。