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雄大なる雫
官能リレー小説 - その他

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雄大なる雫 5

彼らの中にはわずかながらも、雄大なる雫と共に生きるよりも平等に快楽を貪りたい浅ましさが芽生えはじめていた。

一方のレザは、若者たちの浅はかさに心を痛めていた。
彼がまだ幼く雄大なる雫の恵みを受けとる側だった頃。長老たちがよく一族の物語を話してくれた。
――我らはただ大いなる営みの中を歩み、やがてはそれらに還ってゆくのだと。
命の雫を練り上げる中で生まれ、その雫を与えられて育ち、雄大なる雫を練り上げてゆき、最期は雫と共に大地に眠る。
その営みを一族が紡いできた過程では、時には共に生きた仲間たちで話し合い、時には偉大なる長の元で献身的に貢献した。
全ては雄大なる雫を練り上げるためであり、我らはその為だけに日々を真摯に生きるだけなのだと。
だが共に育ち、命の雫を練り上げるために一族に貢献するはずの若者たちはどうだ。
目先の快楽に囚われて、雄大なる雫を練り上げるために狩りをしようという気概が無いではないか。

レザは不甲斐なさにそっと涙を溢しながら若者たちを転がし、女の子宮をグチュングチュッと突き上げ続けた。
豊満な乳房を握って肉洞を抽挿しながら、彼は思いにふける。
もしも自らより強大な者がいたならば、レザは雄大なる雫を練り上げるために獲物を狩り続けられるだけで良かった。
もしも肩を並べる仲間がいれば、共に競いあって雄大なる雫を練り上げるために自らを鍛え続けるのみだけだった。
だがレザは誰よりも強靭だった。だから一族と生命の雫のために全力で生きるのである。
熟れた身体が男の肉槍に絡みつき、握られた豊乳は白濁を垂らしながらバルンバルンと濡れる。
グッチャグチャと体液を滴らせる肉穴はレザを飲み込み、種を吐き出してもらおうとしゃぶりつく。
プリプリとした子宮口がチュッチュと穂先に吸いつくと、肉槍がしつけるようにグチャッと押し潰してきた。
抱えた女の肢体を気持ち高めに持ち上げると、重力と合わせて突き上げた腰に肉厚な尻たぶを叩きつける。

「ほおぉぉっ、おおぉおぉぉんっ?! あっ、おっ、んあぁぁっ……ああぁんぅ〜っ!」
 ドクンッドクッと脈打ちに合わせて種が子宮を染めあげ、キュゥッキュゥと肉洞が逞しい肉槍を絞めつけて奥へと扱きあげた。
乳房の先からたらたらと生命の雫を滴らせる女を少年たちに預けると、寝床では次の女が肉貝を割り開いてレザの熱い肉槍を待っている。
 若者たちが呻き声をあげながら転がる中心で、比較的明るい色の髪を振り乱す張りのある肌の女が気持ち良さそうに喘いでいた。
伸びやかな手足が男の肉体に絡みつき、力強い抽挿でグチョグチョに熟した肉洞の奥が耕されてく。
甘く響く嬌声は歓喜に満ち満ちて、逞しい男によって雄大なる雫を生み出すために造り変えられる嬉しさが伝わってきた。
突如、転がっていた若者が動き出す。ボーングがその一人に近寄る。
若者に浴びせられた濃厚な雫が動き回り、若者達を寝床から押し流しているのだ。それだけではない、一ヶ所に押しまとめているようにも見える。
ボーングはひとかたまりにされた若者を追い、歩き出す。

彼等はキノコの栽培場にまで押しやられていた。
様々なキノコが郡立し、胞子の舞うそこはレザが整地した場所だ。レザを嫌う若者達はそこを避けていたし、妖しげな胞子が舞っているということでレザもあまり人を近づけなかった。
若者が起こす振動によるものか胞子がまいあがる。桃色の霧のようなそれはボーングの視界を悪くした。
それに息苦しさも感じられた。空気が淀んでいるのかもしれない。
だが、若者を見捨てて引き返すわけには行かなかった。ボーングはふらつきながらも追いかける。

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