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雄大なる雫
官能リレー小説 - その他

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雄大なる雫 4

ついにボーングは背後の若者集団に気づかぬまま自慰を始めてしまう。本来であればそのようなことはしなかったのだが、レザの荘厳さに誘発されたのだ。
長老をも引きつけてしまうレザの迫力は、ますます若者達に不満を持たせた。
そうして何本もの手がボーングの肩や腕へと伸びた時、雄大なる香りを放つ白濁が若者たちの視界を遮った。
幾人かの子を胎へと宿すことで練り上げられた雫は、濃厚でありながら優しく彼らを傷つけること無く戦意を霧散させたのである。
いつの間にかこちらを向いたレザの手によって豊乳から放たれた白濁と、それに制された背後の気配に気づいたボーングは自らの不明を恥じた。
淫気と覇気に溺れて敵意を感じ取れなくなるとは、自分もそろそろ引退時なのかもしれない。とでも言うように遠くへと意識を傾けている。
長老衆からあがっていた簡易的な牧場や農場のまとめ役の募集を、受けるのもありかと彼は深く頷いていた。

戦意を挫かれて腰を抜かす若者たちの前にレザが仁王立つと、見せつけるように女の肉洞を突き上げ始める。
泡立った体液が奥からこんこんと湧き出し、黒く輝く肉槍がグッチャグッチャと肉ヒダを掻き分けて子宮を押し潰していた。
一人の女から出たとは思えない程の量の雫を全身に浴びた若者達はしばらく呆然としていたのだが、目の前で剛直が出し入れされるとハッと我に返った。
恐らくは自分の番が来るまでに寿命の方が先に来る、若者達はそう再確認した。
ボーングは再び敵意をむき出しにしつつある若者達の方を向き、制した。しかし若者達は腰布を脱ぎ捨てていく。
若々しき肉槍たちが天を衝かんといきり立ち、よく育った下半身の筋肉を盛り上げ、ジリジリと間合いを詰めようと腰を落とす。
頭に血の昇りきった荒い呼吸音と女の嬌声が洞窟内に響きわたり、辺りの空気が若者たちの敵意によって張りつめていった。

だがレザはゆうゆうと女の肉洞を耕し続けるのみ。
一人が飛びつこうとすれば雄大なる雫が出鼻を打ちすえ、別の者が死角に回ろうとすれば泡立つ雌の体液が足元を崩す。
ついに我慢出来なくなった若者が我武者羅に前に出れば、地面に転がされて血反吐を撒き散らした。
その暴れっぷりに若者たちの頭は混乱に満ちていった。
いくら敵意を向けようとただ命の白濁を浴びせられ、自棄になれば地べたに転がされてしまう。
今さら引けず、だけれども進むことも出来ない。
そのような余裕を見せられれば若者達が腹が立つのは当然だ。何人が飛び付こうとも相手にすらされていない、としか思えない態度だ。
ボーングもどちらかといえば若者達に同情的な立場になってきていた。レザはあまりにも人間離れしていて、男達とは対等な立場に居ないように感じられたからだ。

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