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海から始まる恋
官能リレー小説 - その他

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海から始まる恋 25

「彼等は既に覚醒している。素質のある者を探し出し、この部活に集めたのだ」
「あの人達にも今さっき起こったようなことがあったんですか?」
「いや彼等には今の所起こっていない。だが時間の問題だろう」
「そもそもどうして素質のある者をこの水泳部に集めているんですか?」
僕は疑問を口にした。
「それはだな…、これから話すことは他言無用だ」
コーチの顔つきが変わる。真剣な表情だった。
「わかりました」
「はい」
「実は我々にはある目的がある。それを達成する為に、素質のある人間が必要なのだ」
「その目的とはなんでしょうか?」
「簡単に言えばある物を作り出す事だ。だが、それはまだ作り方すらもはっきりとはしていない。我々は試行錯誤を繰り返しながら研究をしているところなのだ」
コーチの言葉を聞きながら僕は考える。
これはただの部活動じゃない。おそらく魔術に関わることだろう。
しかもまだわからない事が多いという事は、かなり危険を伴うかもしれない…。
「でも、なんでそれを僕達に教えてくれるんですか?他の人には内緒にしてまで……」
「お前達は、特別な存在だからだ。そしてお前達が協力してくれればより早く完成する事ができると思っているからだ」
「僕達にしかできない事があるということですか?」
「ああそうだ。その為に、君たちにはここに来て貰ったのだ」どうやら本気らしい。なら断る理由は無いかな……。
「わかりました、やりますよ」
「俺もいいぜ!」
英人が僕の言葉に続いて言った。
「ありがとう、君たちならばきっとできると信じている」
「それで、具体的に何をすればいいんですか?」
「まずは部員と共に水の中に潜ってほしい。そして、彼等の魔力を高める儀式を行う」
「その儀式に僕達みたいに魔力を発現した人が必要になると」
「そういうことだ」
「じゃあ、さっそくやってみようぜ!」
コーチと僕達は部員達の居る屋外シャワーへと向かった。

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