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アイドル特殊部隊
官能リレー小説 - その他

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アイドル特殊部隊 1

ここはあるアイドルグループの専用劇場。
ステージ上ではお揃いのブレザー風制服衣装で歌って踊る美少女の集団。キレのあるダンスに観客席からは熱いコールが送られる。

「プロデューサーくん、盛り上がってるトコ悪いけど、また来たわ」
「ありがとうニナさん。今日のライブはあと10分で終わる…お客さんを危険な目にはあわせたくはない」

アイドルグループ「white blood」
彼女たちはファンを魅了するだけじゃなく、世界を妖や魔物から守るために存在する集団である。


俺こと風早慎一郎は風守神社という神職一家の生まれであり、代々受け継がれてきた特殊な力を持っている。
それと同時にアイドルのプロデューサーもやってるわけだが、彼女たち「white blood」もその能力者たち。彼女たちはあるときは俺の剣となり、また時には盾となる。皆頼もしい子たちだ。

「ライブが終わったら観客は安全な裏口から誘導するわ」
「そっちは任せましたよ、ニナさん」
長い黒髪をなびかせるのは俺の義姉の風早仁奈さん。
神社の巫女であり、アイドル事業では俺のアシスタントをしてくれる頼れる姉さんだ。


ライブは大盛況のうちに幕を閉じる。
俺たちの戦いはこの後が本番だ。

ファンの誘導はニナさんに任せて、ライブを終え控室で一息つこうとするメンバーたちのところへ向かう。

「みんなお疲れさま…のところ悪いんだが、魔物討伐の依頼だ」
俺はメンバーたちに告げる。
「低級ゴブリンだが皆、ちょっとブランクがあるだろ、気を抜かず討ち取ってほしい」

「久しぶりじゃん」
「ちょっと暴れたりなかったんだ!」
「私たちに任せて、プロデューサー」
グループの中心メンバーである牧平咲綾、中木田命、西葉月の3人が応えてくれる。

今回の魔物たちは研究生の子たちでも難なく倒せるような相手だが、彼女たち選抜メンバーも久々の実戦だ。肩慣らしにはちょうどいいはず。しかし油断は禁物なので一応忠告しておいた。

「いくよー!」

『GO bloods!!』

控え室を駆け出し魔物討伐に繰り出すアイドルたち。軽やかなフットワークで劇場裏に現れた魔物を鮮やかに倒していく。

短剣や長刀を使い近接攻撃で切り倒していく者、ハンドガンで次々に向かってくる魔物を撃ち抜く者、魔導書を使い魔法攻撃で倒していく者…攻撃法は様々だがアイドルたちは難なく低級ゴブリンを倒していく。
(なお、魔法の使い手のアイドルの一部は魔導書の代わりにスマホやタブレットを使っている。それホントに使えるの!?って思ってしまう)

「本通りに行く前に倒しちゃったかな?」
「こっちも全部倒しましたぁ♪」
数グループに分かれて討伐を担当していたアイドルたちが戻ってくる。
皆ケガもなく余裕の表情だ。
ニナさんからも観客を全員無事誘導できたと連絡が入った。

「みんなお疲れ。寮に戻って身体を休めてくれ」
『はいっ!』

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