崩壊した世界で 2
「お姉ちゃん、僕のおちんちんまだかちかちだよ」
「ふふ…じゃあいらっしゃい。もっともっと私とエッチなことをしましょ♪」
アニーは仰向けになると、豊満な胸を挟むように両足を自ら抱える。両手であそこを開き、濡れたマンコでユーリを誘った。
「うん、お姉ちゃん!」
「あん!ユーリぃ!」
室内は再び女の喘ぎ声と、柔らかな肉同士がぶつかる音が響きわたった。
ユーリとアニーが熱い夜を過ごした後、一行は日の出とともに出発した。道中何体かのゾンビに出くわしたが、大体無視かアニーが退治した。
そして太陽が高くなる頃に二人はとある寂れた街にたどり着いたのだった。
「アニーお姉ちゃん、そっちは何かあった?」
「う〜ん、駄目ね。ほとんどとりつくされてるわ」
ユーリ達は近くのコンビニに入り食糧を物色していたが、既に取られた後なのか何もなかった。あるとすれば雑誌か腐った食べ物だけであった。
「ここは外れね。ユーリ、他を探しましょう」
「はーい!」
二人はバッグを背負うとコンビニを出て、停めてあったバイクに乗り込む。そしてエンジンをかけようと、アニーがキーを差し込んだその時だった。
パァンッ!
と乾いた音が鳴り響き、それが続けざまに数回鳴る。
「今の……銃声?生存者かしら…」
「行こうよお姉ちゃん!」
ーーーーーーーーーーーーーー
街の大通り、そこでは二十体近くのゾンビが生存者であろう三人の男女に襲いかかっていた。
「ぎゃあああああああああああああああああっ!!?」
「きゃあああああ!!テッド!!」
「げぇっ!?テッドが喰われた!!」
否、今しがた男子高校生があわれゾンビの餌食となった。残っているのは女子高生と教員と思われる体育系の男性だけだった。
「先生!だからわたしは嫌だったんですよ!わざわざ武器なんか調達しなくてもよかったじゃないですか!?」
「うるさい!文句を言う暇があるなら撃ちまくれ!!」
迫り来るゾンビ達に撃ちまくる二人だが、頭以外では中々死なないのがゾンビの長所。徐々にだが距離を詰められつつあった。
「クソ!!なんで銃砲店なのにあるのがしょっぱい拳銃だけなんだよ!!」
カチン!カチン!
「うげ!?弾が切れた!!」
教師の方は既に弾切れしてしまい、女子高生の方も弾数は残り僅かだった。このままでは二人まとめてゾンビに喰われてしまう。そう考えた教師は次の瞬間女子高生をゾンビ目掛けて突き飛ばしたのだった。
「きゃああ!!」
突き飛ばされた女子高生はゾンビにぶつかり、ぶつかったゾンビ達はまるでドミノのように次々に倒れた。
「せ、先生!?」
「じゃあな!せめて先生のために囮になってくれ!」
教師はそう言って、ゾンビの隙間を縫うように逃げていった。後に残った女子高生にゾンビが少しずつ迫っていく。
「そんな!!嫌ぁああああ!!こないでぇええええ!!」
女子高生は半狂乱になりながら、滅茶苦茶に弾丸を撃ちまくるがとうとう弾切れをおこしてしまう。
「あ…あはは……は、終わった……」
半ば自暴自棄になり、ただ涙に濡れた虚ろな眼を空に向ける。このまま彼女はゾンビの餌になってしまうのだろうか……
パァン!
乾いた銃声が響き、女子高生は現実に引き戻された。直後にゾンビの一体が崩れるように倒れる。音のした方を向くと、そこにはバイクに乗ったアニーがハンドガンを構えていた。
「伏せな!!」
アニーはバイクから降りると、次々とゾンビの頭を鉛弾でぶち抜いていく。あっという間に半分を処理すると、女子高生に近づき手を繋ぐ。