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奇跡の男と牝奴隷たち
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奇跡の男と牝奴隷たち 93

「痛い、離して」
ライラが言ったとき、ディオンの腕がビシッと派手な音を響かせて打たれた。
ライラの脱いでまとめられた衣服の上の毛玉が、触手を鞭のようにしならせてディオンを攻撃したのである。
「ぶっちゃダメ!」
ライラがすかさず言ったので毛玉は触手を引っ込めておとなしくなった。
ディオンは「すまない、力が入りすぎた」とライラの上腕から手を離した。
ライラは素早くつかまれないようにかわすつもりだったのだが、エード族の退魔の呪文の効果で一瞬だけ金縛りにされたのである。
「あなたも神官なの?」
ベッドから少し離れてライラが言った。
「ちがうな、ちょっと人より物知りなだけさ」
吟遊詩人ディオンはベッドに座ったまま、ライラや毛玉の瞳が赤く光っているのを見ていた。
「まさか、古い歌の呪文で身を守るはめになるとは思わなかった。君は俺を殺すのか?」
「殺さない、遊んでもらいにきただけ」
過去にライラを異界から召喚した術師は殺害した。あとは、ライラを強姦しようとした者たちも殺害した。吟遊詩人ディオンをもともと搾り尽くして殺害するつもりなど、ライラには微塵もなかった。
(アベコウキとディオンには、眼の力が効かないみたい。なんでかしら?)
「紅蓮の瞳の美女に出会った者は殺されるか、生きのびた者も紅き瞳に恋をして一生探し続けたというこわいおとぎ話があるが……さてどうしたものか」
「遊んでくれるの、くれないの?」
ライラが吟遊詩人ディオンに話しかける。
「よかろう、君の好きにしてくれ」
吟遊詩人ディオンはそう言うとベッドに仰向けに寝そべった。ライラがベッドに上がり、吟遊詩人ディオンの隣に添い寝でもするように体を密着させた。
ライラの手がディオンの胸板や腹筋のあたりをやわやわと撫でる。
「ディオン、私がこわい?」
「ある意味こわいな。まさか君が夜這いをかけてくるとは……女は見かけではわからん」
ライラがクスクスと、小さな鈴を転がしたような声で笑う。
「俺は君が見えない。見えないが気配はわかる。声も聞こえる。今、君が俺の体を撫でまわしているのもわかる」
「おしゃべりな人ね」
ライラは闇の中でも紅き瞳の力で見える。
ディオンがくすぐったそうに身をよじる。ライラがディオンの乳首をちろちろと舐め転がしたからであった。
さらにライラが肌を密着させてくる。
(ライラも裸なのか、乳房の感触が……)
ディオンとライラには身長差がある。ライラはディオンの足からみぞおちほどの半分の身長しかない。
上から抱きついて、ライラがディオンの乳首が敏感なのを確認するように責め続ける。
ライラの吐息や肌になすりつけられている乳房の柔らかさと先端の乳首の感触も、ディオンにはくすぐったい。
乳首を責めながら、ライラが大胆にディオンの肉棒を手で撫で上げてくる。
「ディオンの勃起してきた」
ライラが乳首を責めるのを中断して言った。ライラがやんわりと握ったディオンの肉棒が逞しく屹立している。

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