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奇跡の男と牝奴隷たち
官能リレー小説 - その他

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奇跡の男と牝奴隷たち 91

吟遊詩人ディオンは伝承の歌に伝えられている魔族の女が、すぐそばにいるとは気づいていない。
同じ夜、警備隊の女子寮では、レギーナがアルベルに、唇を重ねていた。
吟遊詩人ディオンが反応した街に溢れている魔力の影響を、元北公領諜報員レギーナは左乳房に呪われた烙印を刻まれてしまったので受けていた。
アルベルは小さな村から無料で母親の難病を治療してくれる者を探しにアンドレスの街までやって来た村娘で、まだ処女であった。放浪の旅の途中で男性に襲われかけたことが何度かあり、余計に男性を警戒して避けがちになっている。
女性に刻まれる奴隷の烙印は、魔法で生成された媚薬の効果を強く与える。媚薬は魔力を含んでいる。
アンドレスの街には目には見えないが、魔力が地の底から噴き出している。
北の山岳民族のカルーム族には、赤い髪以外の特徴として、生まれてくる男性の数よりも女性の数が多いという特徴がある。
ルミエールのアルタ族、僧侶メトラのエード族は、生まれてくる男女の性別の比率では男性のほうが若干だが多めの傾向がある。
カルーム族の男性たちは、大山脈の鉱山に籠りがちなため、ふもとには女性たちが狩猟をしながら暮らしてきた。
そして女性どうしの恋愛というのも、カルーム族には古くから伝わっている慣習である。弓の技術や狩猟の技を師匠と弟子という関係をつくり伝えるが、師匠と弟子の間の絆は女性どうしの恋愛であった。
レギーナの唇は柔らかく、アルベルに優しくそっと重ねられた。
男性に乱暴に唇を奪われたことはあるアルベルは、レギーナの唇が近づいたとき身をこわばらせたが、唇が重ねられながら抱きしめられると、体から力がぬけて緊張がほぐれていくのがわかった。
「レギーナさん……あの……」
アルベルの唇の上にレギーナの人差し指がそっと当てられる。言葉を優しくさえぎられて、また唇が重ねられた。
欲情したレギーナの、アルベルを抱きしめている手が背中からおりていき、アルベルのお尻のあたりを揉み始める。
キスでぼおっとなってしまっているうぶな処女のアルベルの乳房やお尻を、服の上からレギーナの手が愛撫していく。
アルベルの様子から経験が少ないのを察したレギーナが、アルベルの耳にふっと息をかける。アルベルの唇から「はあんっ」とあえぎ声がこぼれ、びくっとレギーナの腕のなかでアルベルの身が震えた。
レギーナがそのまま、アルベルの細い首すじに唇と舌先をすべらせていく。くすぐったいような、甘い小さな快感がアルベルの体に広がっていく。
「アルベル、目をつぶって」
レギーナに囁かれアルベルは目を閉じた。すると、レギーナはアルベルのまぶたの上を舐めた。
「手を出して」
レギーナはアルベルの手のひらを舐めた。
人に舐められたことのないところをアルベルが舐められてとまどっていると、
「獣みたいにアルベルと愛しあいたい」
レギーナはそう言って、アルベルとまた唇を重ねて今度は舌をさし入れてきた。レギーナの舌がアルベルの舌をとらえる。

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