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奇跡の男と牝奴隷たち
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奇跡の男と牝奴隷たち 85

どれくらいの放電が体をほぐし、また、痙攣させ、痛みを感じさせないか。そこに個人差が多少あるのだが、ほどよい加減をアベコウキは理解しかけているところであった。
毒物などの効果をマリーナは即死しなければ魔法で消し去ることができる。痺れ薬なども効果なし。しかし、電流を流されて筋肉が痙攣して体な自由がきかない状態は解毒の魔法ではどうにもならない。
HPがどれだけあっても感電はするし、感電したことで筋肉が痙攣するのは正常な反応なので状態異常ではない。
単純に身動きできないようにするなら、相手の手足を石化する方法もあるが、石化した部分が破損してしまうと修復がめんどくさい。
野外で地面があれば土の液状化と元に戻す魔法も使えるだろうが、室内やダンジョンではその方法は使えない。
マリーナと誰かが、派手な喧嘩を始めたときに、どうやってどちらも止めることができるか。
家のリビングでマリーナと戯れて休憩しているあいだも、アベコウキはあれこれと考えている。
赤髪のルシアの[魔銃]の能力による狙撃よりも先に、ルシアの腕を感電させる。同時にマリーナも動けないように手足を感電させる。
同時でなければ、どちらかが即死か、かなりのダメージを受ける。
魔法の知識があっても、自分の能力値が高くても、この同時にということがなかなか難しい。
(ルミエールがちょうど来たからよかったけど、そうでなかったらどうなってたことか)
日が暮れて、衣服の乱れをなおしたマリーナが、二人の食事のしたくを始めた。
戦闘能力の高いライラであれば、喧嘩を始めた二人のうち弱い方を自分が先に倒すことで止める、という判断をするだろうが、アベコウキにその発想はない。
この夜、僧侶メトラのいる教会に、ルミエールが会いに行った。ダンジョン作成をアベコウキに依頼したこと、それが完成したので自分と一緒に確認に行ってほしいことを伝えた。
瞬間移動の魔法陣の一件で、ライラに自分が収集してきた石板を勝手に持ち出され、破壊されてしまったのを、ルミエールが仲裁して、お咎めなしにされてしまったので、魔法陣関連のことは、あまり気乗りはしない話だったがルミエールから直接頼まれたので、しかたなく僧侶メトラは了承した。
ダンジョンに来て、ルミエール以上に僧侶メトラがエード族の石職人たちの技術が使われていたので、感動していたのだが。
アベコウキが街の住人を幻覚の魔法でイタズラで驚かせた話も僧侶メトラは聞いたが、どんな幻だったのかまでは、ルミエールから聞かなかったので、女神降臨について僧侶メトラは気づいていない。
ルミエールと僧侶メトラが、アベコウキとマリーナにダンジョン案内されている午後、吟遊詩人ディオンがアンドレスの街に訪れていた。
広場開設初日にバレンドルフの酒場で宴会でアンドレスの街に来ていたが、その後は広場で宿泊し、来客を楽しませて暮らしていた。
夜、石造りの建物の上に立ってアンドレスの街の方角を見つめながら、その先には王都があり、さらにその先には北の大山脈があるのをディオンは思っていた。
(まさか、星が街に落ちた?)
夜空に並んでいる星を星座とする伝承の歌のはじまりについて考えているとき、街の上に小さな星の光があるのに吟遊詩人ディオンは気がついた。
昨夜まで星がない位置に光があったのでながめているうちに、その星が流れ星よりも遅くアンドレスの街に降ったように見えた。
それから数日間、夜空をながめていたが、一夜限りの謎の星は見ることができなかった。
吟遊詩人ディオンが広場で目撃していたことで、女神降臨の光が上空ではかなり強く輝いていたことがわかる。
どうしても気になって、アンドレスの街に吟遊詩人ディオンは訪れたのだった。
流れ星が流れた先に隕石が落下、村はずれに大きな大地のくぼみができたという話を聞いて、実際に行ってみて、大地のくぼみを確認したことがディオンはある。

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