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奇跡の男と牝奴隷たち
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奇跡の男と牝奴隷たち 83

地上に降臨するときに大きな魔力の塊であった女神は、星のように砕け散った。
それでも残ったのが女神ラーダと金色の竜となる魔力の塊だが、砕け散ったその魔力の破片は、人の中に眠り続けている。
ルミエールの中に女神のかけらが眠っているのを、女神ラーダと融合したマリーナは感じていた。
(コウくんが、本当は神の王だとルミエール様が気がついたら、きっと身も心も捧げるように……)
マリーナと女神ラーダが融合できたのも、マリーナが女神のかけらを受け継ぐ者でもあったからだと、アベコウキには話していない。
(この話を聞かせたら、きっと女神のかけらを受け継ぐ者を全員、愛人にするとか言い出しかねないわ)
女神ラーダは、自分の分身が世界に何人の女性となって存在しでいるのかを把握していない。どれだけ砕け散ろうと、ひとかけらとなっても、必ず愛する神の王と再会するという執念があった。
今は、女神ラーダとなった分の魔力はマリーナという人間になって再会したが、散らばったかけらは神の王を求め続けているはずであった。肌をあわせ交われば、眠っている女神の魔力のかけらは覚醒するだろう。
アベコウキと交わる以外にも、眠る女神のかけらを覚醒させることができる方法がある。マリーナが女神のかけらを潜在させている女性たちに快感を与えて、覚醒に導くこと。
覚醒すれば神の王に服従する美しき愛人にして守護者たちとなるだろう。
アベコウキがげんこつされただけでも血が滾る。守護者として魂が叫ぶ。愛する者を守護せよ、と。
ルミエールに同じ女神のかけらの潜在を感じたことをマリーナは口にしかけた。
なぜなら、本当ならば愛されるべきひとつの命のはずだったのだから。
女神ラーダはすべてを愛されたい。しかし、命のかけらが散らばってしまい、他の命のかけらを受け継ぐ愛人たちが神の王の化身に愛されているあいだ、嫉妬に苦しむことになったのである。
アンドレスの街にある金色の竜となる魔力の塊は、具現化すれば嫉妬から化身である他の愛人たちの肉体と心を破壊して消し去ろうとする。
今はマリーナの体に宿っているので、魔力の塊が具現化する心配はないのだが。
神の王が見つからない苛立ちでどれたけの人間を消し去ってきたかを思うと、申し訳ない気持ちもないわけではない。
ソファーでズボンを脱いで下半身は丸出しのアベコウキの勃起したものを、マリーナはしゃがんで唾液をたっぷりふくんだ口でしゃぶっている。
アベコウキは、自分がなぜ欲情したのかわかっていない。しかし、マリーナにはわかっている。
ルミエールに潜在する女神の命のかけらに心が反応しているからだと。
(あぁ、どうぞ、私の口の中にその欲情を精として放って下さいませ)
「マリーナ、ラーダのやりかたでしゃぶったら、すぐに出そうになるじゃないか、そんなにいっぱいできないんだから、もう少しゆっくり……はぅっ!」
「んんっ……じゅっ、れろっ、じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ……んふっ、こくっ、こくっ、こくっ」
マリーナはアベコウキが精液の出しきるまでくわえたまま、唾液と一緒に喉を小さく鳴らして飲んだ。
アベコウキの精液を飲むと、マリーナは酒に酔ったときのように体が火照り、ふわふわとしたような気分になった。
「コウくんの……おいしい。ふふっ」

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