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奇跡の男と牝奴隷たち
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奇跡の男と牝奴隷たち 78

「……コウくん、ありがとう」
抱きついたまま囁くマリーナの口調と声に、アベコウキがほっとした。
「私のために我慢してくれたんだよね」
「うん、やばかった」
まだ勃起しているアベコウキのものがマリーナの肌にふれている。
抱きついていたゆっくり離れて、後ろを向いたマリーナが浴槽のへりに手をついて腰を突き出す。少し脚を開いて。
「もう我慢しなくてもいいよ。ほしいの」
アベコウキはうなづいて、勃起した先端をマリーナの股間のわれめに当てがった。ぬちゅりと腰のくびれをつかんで挿入した。
マリーナの膣内の熱い肉がアベコウキの勃起したものをぎゅむぎゅむと淫らに包みこむ。
「あんっ、あっ、コウくんっ、好きっ、大好きっ、あっ、あぁん、このまま、中に出してっ、はぁん、あっ、あっ、あぁっ、ひゃあぁぁんっっ!!」
激しく突きまくっていたアベコウキが、マリーナの尻の丸みをがっつりつかみ、根元まで沈めて腰の動きを止めた。精液をマリーナの膣内に出しきるまで抜かずにじっとしていた。
アベコウキがマリーナの股間のわれめから抜き出すとき、マリーナの内腿がびくっと震えた。
マリーナはラーダと入れかわっているあいだ、ラーダの意識を共有していた。ラーダに自分の知らない愛撫のやりかたをマリーナは教えられた気がした。
ラーダがどれほど激しくアベコウキのことを愛して求めているかも一緒に感じていた。
ラーダと自分の心がひとつになっていくのがわかった。アベコウキが浴室で膣内にたっぷりと射精したとき、マリーナはラーダの心と一緒に、愛される悦楽を感じていた。
ずっと愛する人と一緒にいたい、とラーダは願い続けていた。それはマリーナの思いと同じだった。
エード族の信仰していた、そして今の王国の王立神聖教団でも信仰され続けている女神は、こうしてマリーナと融合してしまった。
女神と融合することで物質化して金色の竜となるはずだった魔力の塊は、女神がマリーナと融合してしまったので、アベコウキのダンジョン作成などに使われることになった。
マリーナはMPが増加しただけでなく、ラーダと意識の主導権を交代することで、姿から戦闘力まで変化する。
「というわけで、コウくん、私よりも色っぽいラーダさんの体を抱きたくなったら、はっきり言ってほしいの。そしたら、変身してあげる。私とラーダさんの心はひとつになってるから、どっちの体を抱いてもいいからね」
「じゃあ、ラーダのおっぱいで、マリーナの顔と声でしたいって言ったら、どうする?」
「できるわよ」
マリーナがアベコウキに服の上から乳房にふれさせる。その手の下で乳房がふくらんでいく。
「うわっ!」
「なによ、そんなにびっくりすることないでしょ。コウくんがラーダさんを私の体のなかに入れて一緒にしたんだし」
「まあ、そうなんだけど」
マリーナがアベコウキにキスをした。唇を離すときに、アベコウキの唇をペロッと舐めた。
「キスするときの、その癖は、ラーダの……」
「そうよ。なんかラーダさんと一緒になって、コウくんとずっと前から夫婦だったみたいな感じがしてるの」
照れくさそうに微笑むマリーナの胸元に、アベコウキが贈ったペンダントが揺れている。
(俺はもしかすると、最強の敵を作り出してしまったのかも)
マリーナの夫ジョエルは、アンドレスの街をめざして荷馬車を走らせていた。
荷馬車の荷台には、積み込まれた荷物と一緒に、妊娠した十九歳の愛人が座り、膨らんだ腹部を撫でていた。
旅商人が結婚していても、旅先で恋愛して愛人と自分の子がいることはめずらしい話ではない。
小さな村で産むよりは、王立神聖教団の教会があり、僧侶たちがいる街のほうが安全に出産できるだろう、また村の家よりも生活しやすい街の家のほうが子供が育てやすいだろうと、ジョエルは愛人を連れて帰ることにしたのである。
アベコウキとマリーナは、ダンジョンから自宅に戻って来ていた。
早朝の市場で荷おろしを済ませた旅商人のジョエルが、十九歳の村娘と一緒に家の玄関前に立っていた。

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