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奇跡の男と牝奴隷たち
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奇跡の男と牝奴隷たち 73

かつて高層の「賢者の塔」と吟遊詩人が歌う古き伝承歌にあるアジトをアベコウキが建造したときは、地下3Fに魔力の源となるコアがあった。そのコアの魔力を使って地上から60階建ての塔を建造したのだった。
コアの存在する地下の探索を試みたのだが、そこで遭遇した異界のものをどうにか封じこめて物質化したのだった。
(アレがまだここに眠っているなら、この魔力発動もあり得ないことじゃない)
アベコウキは少しわくわくしていた。遠い過去の世界と今の子供の姿になっているこの世界がつながっていくような感覚がある。
(アンドレスの街は大樹海の中にあった「賢者の塔」の跡地なのではないか)
それがアベコウキの考えている仮説だった。
ライラの瞬間移動の魔法陣発動やアベコウキのダンジョン作成を感知して、この夜、アンドレスの街の遥か上空の時空の裂け目から降臨した者がいた。
バレンドルフの酒場で酔った中年男の商人が宿屋に帰るときに、立ち止まったまま夜空を見上げて、降臨してきた光を見た。星の光がゆっくり落ちてきたような気がして。
その光が人の、美しい女性の姿をしているとわかったとき、降臨した者が男の禿げ上がったひたいにそっとふれた。男がその場でばたんと仰向けに、にやけた表情で意識を失って気絶した。
アベコウキがマリーナをセックスしながら能力値を育成していたのは、魔力の源には守護者がいることを思い出したからだった。
(今回は逃がさずに捕まえてやるぞ)
アベコウキは魔力の源とセットで出現する守護者をかつて捕獲することに失敗して、上空の時空の裂け目に逃げられていた。
時空の裂け目が発生した位置まで塔の階層を作ったら高層の塔になっていたわけである。
時空の裂け目を再現して、賢者は失踪した。
マリーナを泊まらせているダンジョンの住宅の寝室の位置は、魔力の源の真上に位置していた。
アベコウキにとって今夜の守護者降臨は予想外だった。守護者が降臨するのはもっとダンジョン作成が進んでからだと思っていたからだ。
酔っぱらいの中年男を気持ちよく気絶させた守護者が、男をすりぬけて、地面の中に爪先からすうっと静かに沈んでいく。
酔っぱらいの商人が倒れた建物のあいだの路地裏は魔力の源の真上であった。
賢者は魔力の源をまるごと封印しようとして光につつまれた守護者が逃げ出したのを追跡した。しかし逃げた先が遥か上空で、地上から飛行の魔法で追ったが間に合わなかった。
(もうひとがんばりするか)
身を起こしたアベコウキがマリーナの両膝を開いて挿入しようと自分の股間のものを軽く握り、先端をわれめに当てがおうと思ったとき、上から近づいてくる気配に気づいた。
(うわっ、このタイミングでかよ、空気読めよな)
アベコウキは挿入せずに、両手の手のひらをマリーナの下腹、子宮の上あたりにのせて、呪文を急いでしかし正確に詠唱し続けた。
「……んんっ、コウくん、えっ、なに?」
天井から、両腕を広げて、全裸の全身七色のゆらめく光につつまれた美女がすり抜けてあらわれた。
ただし、こめかみの上のひたいのあたりに、縦に開いた目がある。
アベコウキの手のひらの下で、左右に開いた翼のようなデザインの赤い光の刻印が発生したのと、降臨した守護者、地下に封印されている魔力の源と再び融合するためにむかっている者の爪先がマリーナの腹部にふれたのは同時だった。
寝室の中に七色の光が稲妻のように、マリーナを中心にしてスパークする。風が渦を巻いて吹き荒れてマリーナとアベコウキの髪を乱す。
それまで無表情だった守護者の表情が困惑し、すぐに柳眉を吊り上げ、ひたいの目まで見開いた怒りの表情に変わる。
マリーナの体をすり抜けられず、妨害されたことに怒っているのだ。
(やっぱり覚醒値が足りないのか、だけど、まだ終わりじゃないぞっ)
アベコウキがこの異様な状況の中で、前屈みになると、勃起したものをマリーナのわれめに一気に突き入れた。

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