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奇跡の男と牝奴隷たち
官能リレー小説 - その他

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奇跡の男と牝奴隷たち 72

HPとセックスのあとの疲労感はダンジョン風呂で回復できるが、空腹感は回復できない。加熱調理に必要なアイテムのヒントを、パン職人の厨房を見学したときにアベコウキは見つけた。アベコウキは、焼くためのフライパンと煮るための鍋を作ることにした。ダンジョン風呂を住宅の下に作った分の土が余っていて、それを形成してアベコウキはフライパンと鍋を作った。
ダンジョンと石造りの家とスライムとフライパンと鍋とおそろいのマリーナに贈ったペンダント。これらは同じ材料で作られている。
アンドレスの街から離れてしまえば、これらに付与されている魔法の発動はなくなる。
「ごはんできたよぉ。ねぇ、コウくんって、お料理もできるの?」
「材料と分量は調べればわかるんだけど、どうやって作るのかはわからないから、料理できないよ」
夜、ダンジョンでマリーナがホットケーキとスープを作った。甘味を抑えて、あいだに味をつけた焼き肉と野菜を挟んである。
「おいしい?」
「うん、おいしいよ」
マリーナがにっこりと笑いながらアベコウキの食べる様子を見つめている。
焼いたときの煙が石造りの建物の中に広がると、壁が煙を吸収した。扉以外の壁の表面と天井に淡く青いスライムを薄く貼りつけた。壁にぶつかっても痛くない。
照明のかわりでもある。あとリビングは少し狭くなったが、キッチンを作った。
リビングの端の壁を四角に囲うように密着させて柱を立たせる。柱の上の面を使いテーブルのように物が置ける。使う人に合わせて高さか変えられる。
壁と床に四角の穴と扉を作った。水を出すときは壁の小さな扉が開く。水を止めるときは扉を閉める。床の扉を閉じておけば、柱と壁に囲まれた部分に水を貯められる。床の小穴の扉が開いて排水される。
柱を四本立たせてテーブルがわりに、一本立たせて椅子のかわりにした。
使わないときは床下に収納される。
キッチンの柱にくぼみを作り、そこに調理道具や皿などを入れて、柱をまとめて下げれば床下に収納される。雑に収納すると床と柱に挟まってしまうとアベコウキがリビングから、ちらちらと様子をうかがっていた。
「うん。すっきり!」
マリーナが満足そうに言った。
アベコウキだけでは思いつかなかった仕掛けが、ダンジョンに追加されていく。
「コウくん、今夜もここに泊まっちゃおうよ」
アベコウキはどちらでもかまわないと思ったので
「うん」
と返事をした。
二人で入浴して、全裸でベッドがわりのスライムの上で抱きあって寝そべっているうちに、アベコウキがマリーナの乳首を吸ったり舐めたりし始めたのでマリーナがアベコウキの髪を撫でながら、熱い吐息とあえぎ声を洩らした。
(もう、コウくんったら、昨日もしたのに。あぁ、でも、気持ちいいっ)
アベコウキはマリーナの股間に顔をうずめて、ぴちゃぴちゃと音をさせながら、たっぷりと濡れまくるまで舐めまわした。
「はぁん、あぁっ、んあっ、あっ、コウくんっ、ああっ、あっ、あっ、んあっ、ひゃあぁぁんっ!!」
敏感なクリトリスを舌先が弾くのと、マリーナの悦びの声が重なっていく。
腰をくねらすマリーナがアベコウキの頭部にふれた瞬間、絶頂感に意識を飛ばされた。
アベコウキはマリーナのひくひくと痙攣する濡れたわれめから顔を上げた。
そして隣に添い寝のように寝そべると、まだ仰向けのまま息が乱れているマリーナの手を握って目を閉じていた。アベコウキは、マリーナの覚醒値が上昇したのを確認した。
マリーナは恍惚の荒波がやわらいでゆくまで、アベコウキがそっと手を握ってくれているのは、愛情表現だと思っている。
(アジトで俺と一緒にいるなら、マリーナは強化しておかないとな)
アベコウキがダンジョン2F作成にまだ手をつけていない。さらに地下階には、地上のアンドレスの街やダンジョン1Fの魔力発動の源となるものがあるのではないか、と予想していたからである。

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