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奇跡の男と牝奴隷たち
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奇跡の男と牝奴隷たち 39

ライラは木の実を書斎にいるときも膝の上に、寝室では一緒にベッドで抱えて眠った。
10日後、卵ではないから孵化というのもおかしいのだが、書斎にいるとき木の実がぱかっとふたつに割れた。
黒い毛玉のようなもの。木の実よりも少し大きいものがあらわれた。さわると手ざわりがよい。
毛を少し分けてどけてみると中にはライラと同じ紅い瞳があった。
目はあるが口も鼻もないまんまるとした毛玉は、撫でると膝の上でもごもごと動いた。
(口がないということは、魔法で生気を与え続けるということか)
名前をつけようとは、ライラは考えない。
もふもふとした手ざわりのよい生きた毛玉を、木の実のときと同じように抱いてベッドに入った。
「……んんっ」
深夜、ライラは目をさますと、もふもふとした毛玉の目が暗がりに光っていた。
そして、毛玉のあいだから蛇のような形状のものが生えて出てきていてライラに絡みついていた。服の中にも入り込んでいた。
肌を撫でまわされているような感じがする。
木の実のころから撫でまわしていたのでおぼえたのかもしれない、とライラが冷静に考えていた。
ライラの胸のふくらみや脇の下や太ももの内側を、10本ほどの大人の手の親指より少し太めなものが這いまわる。頬のあたりにも撫でるようにすりよってくる。
ライラはその奇妙な蛇のようなものを撫でてみた。
すると、毛玉がもごもごと動く。
乳首の上などをそれが這うと、くすぐったいような小さな快感が走った。ライラは、アベコウキが頬にふれ、耳にもふれたときの感触を思い出した。
それの先端がライラの唇にふれたのでぺろっと舐めてみた。味は特にしない。
「ん、ふっ、あぁんっ」
それはライラの下着の股間の上も先端ですりよってきて、われめの上を撫でられているような状態になった。
(人間にさわられても気持ち良くないけど、これはなんかいい)
ライラは人間の性器を口にふくむのと同じように歯でそれを傷つけないようにして、先端を口の中で舌で舐めまわしてやった。
ライラの小さなへその上で毛玉がもごもご動く。
「ん、むぐっ、んんんっ……ふぁっ」
それの先端から舌の上あたりになんとなくじわりと温かい感じが流れ込んできて口の中にひろがる。
少し驚き思わず口から先端を吐き出してしまった。
(これは回復魔法で、私に生気を与えようとしている?)
毛玉が魔法を使うとはライラは考えもしなかった。
人間は手や指先で撫でまわすだけだが、毛玉のそれはライラの肌にふれながら回復魔法の効果を与えているらしい。
口の中に回復魔法をかけたそれは毛玉のなかに戻っていった。
「あっ、んあっ、はぁん、んっ、ああぁぁっ!」
下着のわきから無毛の股間のわれめにそれが侵入して、うねうねと動きながら回復魔法を膣内でかけている。ライラは思いがけない快感に、びくっと身をふるわせ、あえぎ声を上げていた。
股間の奥から濡れて快感があふれてくる。
「んあぁ、はぅん、あぁっ、あっ、んんっ!!」
快感が全身で炸裂した。ライラの頭の中が一瞬真っ白になって、反射的に弓なりに体を反らせた。
はぁ、はぁ、はぁ、と息が乱れる。体がほんわかと熱を持っていて、生気が満ちているのを快感の余韻のなかで感じた。
ライラに絡みついていたそれらがそっと毛玉に戻っていった。
「ごちそうさま」
ライラは毛玉を優しげな手つきで撫でた。

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