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奇跡の男と牝奴隷たち
官能リレー小説 - その他

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奇跡の男と牝奴隷たち 27

僧侶メトラがうなずいたので説明を続けた。
「じゃあ、まず準備から。二人とも目をつぶって。僕が今から二人の肩にさわるけど、びっくりしたりしないで、いいよって言うまで目をつぶっていて」
「わかりましたわ」
「うん、わかった」
アベコウキはソファーに座った二人の後ろに回り込むと、右手と左手でメトラとマリーナの肩にふれながら目を閉じた。
(なるほど。メトラは[大神官]と[僧侶]の称号があるけど[賢者]の称号じゃないから、呪文アブラーンを「習得できません」なわけだ。状態異常も「解毒薬」とかあれば呪文で治す必要ないから、おまけの呪文。おまけの呪文は地位の高い称号の人は必要ないもんな)
アベコウキはメトラの[キャラクターステータス]の習得呪文リストに呪文アブラーンを空きがあるのを確かめて追加しようとしたができなかった。
「メトラさん、どうしても呪文アブラーンを覚えたい?」
「もちろんですわ」
「材料がそろえば解毒薬が作れるかもしれない。呪文でMP、えっと魔法の力を使わないで誰でも飲ませれば治せると思う。あと、メトラさんは今の状態だと呪文アブラーンは使えないみたいだよ」
「ええっ?」
驚いたメトラがつい動揺して目を開けた。
アベコウキは目を開けて、ぱっと二人の肩から手をどけた。
(メトラも、覚醒値のボーナスポイントがあれば称号追加できるんだけど、レベルが高いのに覚醒が0って。あれか、神様の嫁だから人間の男とはセックスしませーんっていう処女なのか?)
アベコウキも、メトラのキャラクターステータスをじっくり確認してみて、別の意味で驚いた。
「コウくん、私は?」
「マリーナさんにも魔法の力があるよ。呪文をおぼえれば使えるようになる。マリーナさんが、アブラーンをおぼえるっていうのもありかも」
「そうなの。やったね!」
マリーナが素直に喜んでいる隣で僧侶メトラが動揺している。
「メトラさん、魔力探知の呪文ララベルを使えるはず。マリーナさんに魔法の力があるかわかるよね」
「まさか、普通の修行もしてない人に魔法の力があるなんて……いいですわ、やってみます」
メトラが目を閉じて意識を集中し、胸元で祈るように両手を握り合わせて、小声で呪文を詠唱した。

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