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奇跡の男と牝奴隷たち
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奇跡の男と牝奴隷たち 26

「え?」
「きっと今日もメトラが来るから、マリーナさんにも治癒魔法を教えるよ。もしかしたら、メトラの教会にいる僧侶たちより才能があるかも」
「私も魔法が使えるようになる?」
「毎日おいしいごはんを作るよりかは簡単じゃないかな。ごちそうさま!」
マリーナはごきげんで食べ終わったあとの食器を洗っていた。
(メトラ様が家に来るのが楽しみで待ってる日がくるなんて思ってなかったわ)
なぜ、アベコウキがマリーナに治癒魔法を教えると言い出したのか。
マリーナが疎外感を感じるという話を聞いたのも理由だが、マリーナよりも先に昨夜は夕食を食べずにセックスしまくって眠ってしまったので空腹で、早朝、マリーナよりも先に一度目をさましたときに気がついたことがあったからだった。
マリーナの能力値ステータスのマスクデータの「感度」を[敏感]から[普通]に戻した。[敏感]なままだと生活に支障があるからだ。
眠っているマリーナの手ざわりの良い美乳を揉んで目をさまさないのを、アベコウキは確認した。
(セックスしてマリーナさん、すごくイキまくってたから[覚醒]の数値が上がってるぞ)
[覚醒]の能力値が上がると、ボーナスポイントが発生する。このボーナスポイントは、基本的な身体能力値やHP、MP、呪文の獲得、スキル獲得、などの増加や追加に変換して使うことができる。
勝手にボーナスポイントを使って、マリーナが寝ている間にパワーアップしていて驚かせようかとも考えたが、まだ眠かったのでやめて二度寝した。
マリーナのボーナスポイントの使いかたを、食事をしながらアベコウキはどうしようかと考えていたところだったのだ。
覚醒値は最初は「快感」が100に到達すると覚醒値が1上がる。だが次は「快感」が100に一度到達しても上がらない。何回「快感」が100に到達すると覚醒値が2になるのかは、どうも個人差と気分が関係があるらしい。
「快感」100、つまり気絶するほどの絶頂を10回で覚醒値2になるか、5回で覚醒値2になるかはセックスした相手への親密さや恋愛感情などが複雑に影響しあっている。
もちろん、嫌悪感のある相手とのセックスでは「快感」の数値が上がりにくく、急激に下がりやすいので絶頂にすら到達しづらい。
アベコウキをすねて避けていたあとからの仲直りのスキンシップのセックスで、マリーナはとても興奮して、気持ち良かったのだろう。
[覚醒]4
となっていた。
一晩セックスしただけで[覚醒]が3も上がったのは、アベコウキの記憶の中でも新記録だった。
過去の自分の名前は忘れても、セックスして気持ち良かったことは忘れないアベコウキであった。
マリーナが、この大陸で初めての[ヒーラー]治癒系魔法を得意とする能力者となることをアベコウキは想像していなかった。
昼過ぎに僧侶メトラがやって来た。
「今日は街の人の治療に使った呪文アブラーンをメトラさんに教えてみようと思います。あとマリーナさんにも才能があるみたいだから、一緒に魔法の修行をしてみようと思う」
マリーナの家のリビングで、アベコウキはメトラとマリーナをソファーに並んで座らせて言った。
「治癒系魔法は信仰心の深い人が神様から授けられる力と考える人は多い気がする。でも、その考えはとりあえずここでは議論しない。いいですか?」
僧侶メトラにアベコウキは言っておいた。
かつて[賢者]だった頃にも神官がいて魔法は神から授けられた力か、技術なのかという論争があったのをアベコウキは覚えていた。

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