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奇跡の男と牝奴隷たち
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奇跡の男と牝奴隷たち 24

(同じところをしつこくいじりすぎても[快感]は上がりにくいな)
アベコウキは肛門を舐めるのをやめて、服を脱いで全裸になった。
「マリーナさんも裸になろうよ」
這いつくばったままのマリーナの顔のほうにまわりこんで、にっこりと笑って言った。
マリーナが顔を上げた。
(んー、いい表情になってるね。エロい)
下着の上から股間とクリトリスを弄られて、さらに肛門を舐められたマリーナの目はとろんとして、唇はわずかに開いて、頬は薔薇色に染まっていた。
(あ……コウくんの、勃ってる)
「マリーナさん、寝室で待ってるから」
アベコウキは寝室のベッドに仰向けに寝そべった。
寝室の扉が開いて、全裸姿のマリーナがゆっくりとアベコウキの隣に添い寝をするようにベッドに上がってきた。
「ねぇ、コウくん」
「なに、マリーナさん」
「あなたは何者なの?」
「どういう意味かな、それは」
「ただの子供は、私のおしりを舐めたりしないわ」
「僕の秘密を知りたい?」
「うん。教えて」
「ダメだ」
「なんで?」
「君には俺と交換する秘密がない」
マリーナが一度上半身を起こして、アベコウキを見つめてにらみつけた。
唇を噛んで、手が怒りに震えている。
「あなた、私をだましたのね!」
「今、君の隣で寝てるのが俺だ。殴りたければ、おもいっきり殴ればいい」
そう言ってアベコウキは目を閉じた。
「いいわ。私も秘密をつくる。あなたの秘密ば内緒にしてあげる。あなたも私との秘密は内緒にして」
「わかった」
アベコウキにかぶさるように、マリーナが上から唇を重ねてまぶたを閉じた。
三時間後、アベコウキはマリーナの隣でぐったりと汗ばんだ体でベッドに身を投げ出していた。
(やっぱ、大人の女は本気を出すとすげぇな。こっちは子供の体なんだから、手かげんしろよな)
アベコウキはすっかり搾り取られた感じだった。
マリーナのほうも仰向けであられもない姿をさらしている。目を閉じて恍惚としたまま、まだ快感の甘美な余韻に酔いしれていた。
マリーナの手をアベコウキが握ると、マリーナの手が握り返してきた。
三時間ずっとおたがいを貪るように愛撫したり、つながりあって、やりっぱなしだった。
(浮気しちゃった。でも、しょうがないよね。好きになっちゃったんだから)
「ねぇ、コウくん」
「ん?」
「どうしてこの街に来たの?」
「理由はないよ、たまたまかな」
「なんで私についてきたの?」
「なんでだろうね」
「ふふっ、それはね、私がコウくんを家に連れて来たいと思ったからだよ」
(三千年前、ここに街なんてなかったな)
アベコウキはマリーナに昔話を聞かせた。
「むかしむかし、まだ異界とこの世界がつながっていた頃の話だ。このへんはただの平原で、ずっと南には、すっごくでっかい森があって、このへんからも見えるぐらいでっかい森だった。で、その時代の俺は子供の体じゃなくて、それはそれはかっこいい大人の男だった」
「うん」
「でも、今みたいに人はいなかった。俺はすることがなくて暇すぎて、飛行の魔法で旅をしてた」
「街もなかったんでしょ。ごはんとかは?」

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