PiPi's World 投稿小説

奇跡の男と牝奴隷たち
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 162
 164
の最後へ

奇跡の男と牝奴隷たち 164

呪術師の遺体が、獰猛な狼たちに美味しくいただかれている夜。
クラウセスタ王国の王都エルドニア、城下街を見下ろす高台の上にあるフォーレック城、その奥にあるクラウセスタ十二世の寝室。
王の寝室に踏み入れることができるのは、王の身の回りの世話から食事の毒味まで行う侍女たち。そして、寵愛を受けて後宮で暮らす愛妾たちの中でも、貴族階級の権力を握る美女たちであった。
現在、クラウセスタ王国には愛妾はいるが王妃の座は空席のままとなっている。本来は王位後継権を持つ皇子を身籠った後宮の愛妾に王妃の地位が与えられるのが慣例となっている。
しかし、後宮に暮らすことができる者は貴族階級の女性であり、後宮に暮らしていない女性は王の愛妾とは認められない。それも素性のわからぬ他の男性と交わり孕んだ子に王位継承権を与えないようにするための慣例であった。
王命は慣例よりも最優先とされる。
クラウセスタ王国の歴史上では侍女、僧侶、騎士など後宮で暮らしていない女性たちを王妃とする王命が下された前例もある。
大陸がクラウセスタ王国により連合同盟国家なる以前の統一をめぐる内乱の時代には、王が後宮のある王都におらず、出征先で王と交わった女性が皇子を孕むこともあったからである。
王の身の回りの世話をする侍女も貴族階級であることが普通である。貴族階級ではない女性が侍女として仕える栄誉を与えられることは、王の心をつかむほどの歌唱、舞踏、画才などを認められた、稀有の才能を持つ才女の例など数えるほどしかない。
後宮で暮らすことができる愛妾は、おもに地位や財力がある宮廷官僚の有力者に近い血縁者であった。
……ふぐっ……んんっ……んふぅぅ……むぐぅ……んっ……くっ……んぅぅ……。
口唇奉仕しているフラゥレッティの喉奥を熱く猛った肉冠の先端が襲う。息苦しさに溢れる唾液が、卑猥な湿った音を寝室に響かせる。喉奥まで咥え込まされている熱く反りかえる肉茎に、獣じみたうめき声を上げさせられている。
どれだけ上品美しく振舞ってみても、頭を両手でがっしりとつかまれ、口腔も、舌も、頬の内側も、喉奥さえもまとめて、熱い滾りを受けるためのものだというように、突きまわされていると、そうされるものなのだと、嵐のような激しさで納得させられていく。
先走りのぬめりが舌にまとわりついて、唾液と混ざり合い唇の端から、だらだらと下品に流れ落ちる。鼻先に陰毛の茂みがかすめる。ひたすら欲情を昂らせる自分の淫蕩さを思い知らされる。
そして、フラゥレッティを心身まるごと堕すあの瞬間がいきなりやって来る。
それまで突き上げの勢いに生きた人形のように揺らされていた頭部が止められ、しかし咥えこんだままでいることを強要された生々しく脈打つ陰茎から、短い間隔で何度も放たれるねっとりとした熱い精液の感触。すべて放たれるまでじっと待っているうちに、あれほど猛っていたのが嘘のように、やわらかく萎えていく。髪を撫でられ、陰茎を淫らな口唇からそっと解放する。
フラゥレッティはまぶたを閉じたまま、舌の上に残るぬるぬるとした濃い精液を唾液と一緒に飲みこんだ。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す