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奇跡の男と牝奴隷たち
官能リレー小説 - その他

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奇跡の男と牝奴隷たち 154

ルベールたちはマノンからマリーナの家の場所を聞くと、宿屋<大鴉亭>に帰っていった。
ライラとディオンが無事に旅をしているらしいことを、バレンドルフとマノンは知ってほっとした。
途中の宿場街や村が寂れていたり、雰囲気が悪くなっている話は気になるところだが「旅に慣れてるディオンがついてれば、なんとかなるだろう」とバレンドルフはマノンに言った。
(警備隊はたしかに人手不足だ。いずれオーリッサの都が復興したら、そっちに赴任できる人材も必要になるだろうからな)
バレンドルフは西公主にルミエールが就任させられたのは東公主リシャールにオーリッサの都の復興を押しつけられたようなものだと思っていた。
結果的には、アンドレスの街に流民を集め食糧不足にするという南公主イグナートの企みによって、東公主リシャールのほうが苦しめられることになった。
西公領に潜入していて噂をばらまく呪術師たちが口をそろえてアンドレスの街に行くと言っていれば、流民はアンドレスの街へ向かったはずだが、呪術師たちはアンドレスの街の名を誰も口にしなかった。呪術師たちが東公領へ行くと言ったのは、ギャングどものようにルミエールを警戒したからではない。
かつて骸骨の兵士がアンドレスの街付近で活動を停止したことを知っている。あそこには呪術が使えなく危険があるので近づくな、と呪術の秘法が語り継がれるのと同じように、呪術師たちに伝えられていたからであった。
召喚魔法が使えなくなった原因を探れ、と命じられているが、できれば近づきたくない場所であった。
翌日ルミエールにオーリッサの都周辺の情報が隊長バレンドルフから報告された。
またライラとバレンドルフが西公領を北上中に、移住希望の二人と会って無事であることも一緒に報告された。
神聖教団の調査団は半年間、オーリッサの都を封鎖して遺体の処理と埋葬を行い王都へ撤収を開始。その情報はまだアンドレスの街へ伝えられていない。
呪術師たちはオーリッサの都から、神聖教団の調査団が立ち去るのを待っていた。
ゾンビ化した遺体が火葬され骸骨となっている。それは、髑髏の兵士スケルトンを作り出すための最適な素材であった。
呪術師たちは、どの範囲までが召喚魔法が使えないのかを調査するために、自分たちだけで広い西公領を移動していたら十年かかってしまうと考えた。
南公領の範囲では呪術が使用可能であることがすでに判明している。
オーリッサの都を調査の拠点として、北の丘陵地帯と東公領の境界地域、西域の砂漠化した地域の調査をスケルトンで行う計画を立てた。
ギャングに対して厳重な取締りを行っている東公領の境界地域に、呪術師たちは近づけば命の危険がある。境界警備の兵士たちを殺害して東公領に潜入して調査後、南公領へ撤収するのは難しい。
呪術師たちはオーリッサの都から東公領の境界方面と過酷な自然環境の砂漠化した地域にはスケルトンを作り調査することに決めた。オーリッサの都から王国のある平原地域のあいたにある丘陵地帯の調査は自分たちで行うことにした。
オーリッサの都からアンドレスの街までの居住地への偽情報の拡散は完了した。オーリッサの都から神聖教団の調査団が立ち去るまで潜伏する場所が必要と考えた。
アンドレスの街から南公領までの地域の居住地は、ギャングどもが媚薬を使い制圧する。

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