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奇跡の男と牝奴隷たち
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奇跡の男と牝奴隷たち 16

僧侶メトラが評議会メンバーになれば、エリシーヌと人前で会話をする機会もふえる。直感の鋭い、または観察力がある人物なら、エリシーヌとメトラの関係をたやすく見抜くはずである。
僧侶メトラとしては、軍師の才を秘めているライラを敵にまわすのは厄介と考えている。
「エリシーヌ隊長からライラさんは事情を聞いて動いてくれるでしょう。それに屯所にライラさん自身が行ったということは、わたくしたちの知らない別件があるのかもしれません。あと一人の評議会メンバーに会いに行ってみましょう」
食事を終えてアベコウキはすることがなく暇だったので、情報収集と確認をしてみることにした。
「ねぇ、マリーナさん」
「ん、なぁに、コウくん」
「この街ってなんて名前なの?」
皿洗いと片付けを済ませたばかりのエプロン姿のマリーナに、アベコウキは街の名前を聞いてみた。
(名前は[アンドレス]か、検索してみよう)

名前 アンドレス
位置 西域No.3
領主 クロノバルコ 年齢58
政治 合議制
治安 普通

関係 王家/良好
   北公/疎遠
   西公/普通
   東公/良好
   南公/疎遠
   異界/疎遠

(大陸の支配者たちとの関係は悪くないようだ。さびれた小村とかだと全部の関係が疎遠だからなぁ。合議制なのもめずらしいかも。村長が全部を決めてる村とかは独裁制だし)
まずは普通の情報からアベコウキは検索した。
マスクデータ情報になると、あれこれとやたらと細かい情報まで確認できるが、一気に頭の中に情報が流れこむように浮かんできて、かなり煩雑だからである。


・要人リスト

クロノバルコ
身分/領主

エリシーヌ
身分/東公爵家令嬢 警備隊隊長 評議会議員

メトラ
身分/エード族大神官 僧侶長

マリーナ
身分/平民 評議会議員

バレンドルフ
身分/傭兵 商人 評議会議員

ライラ
身分/商人ギルド首領令嬢 商人 評議会議員

(なんだ、これは。すごく権力がありそうな人物が三人もいて、平民のマリーナさんとか傭兵の人とかも要人リストにいるぞ。わけがわからないよ)
アベコウキはひとまず目を開けて、ソファーに腰をおろしたマリーナを見つめた。
この街の権力者にはまったく見えない。
「ねぇ、マリーナさん」
「なあに?」
「この街って、えらい人がみんなで話し合っていろんなことを決めるんでしょう?」
「そうね。コウくんは、すごくこの街のことに詳しいのね」
「ううん、途中で会った商人の人から聞いたんだけど、えっとたしか、評議会っていうのがあって、その会議に集まった人がいろんなことを決めるって。それってめずらしいなって」
「ふぅん、めずらしいかしら。だって、コウくん、困ったことがあったら、みんなで相談したり、話し合うでしょう?」
「そうだけど、小さい村とかは村長のおじいさんがみんなの話を聞いて、じゃあこうしなさい、って決めたりするよね。お祭りの準備とか」
「お祭りとかあるの?」
「うん、いっぱい収穫されたものを商人の人たちが買いに来たりして、みんなでお祝いに歌ったり踊ったりするよ」
「街にはお祭りはないなぁ。なんか楽しそうね」
(収穫祭でいろんな村から人が集まって昼間からお酒をがぶ飲みして、夜になったら、外とか小屋とか他の人の家に夜這いをかけたりして、セックスしまくる。それが嫌だったら家でこもって、人が来るのを警戒して徹夜で見張りする感じで、喧嘩とかもすごく激しいけどね)

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