PiPi's World 投稿小説

奇跡の男と牝奴隷たち
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 13
 15
の最後へ

奇跡の男と牝奴隷たち 15

ちょっと遊びすぎたとアベコウキが反省したのと、眠くなってきたので、気絶しているマリーナに毛布をかけてやって眠ることにした。
ステータスの能力値をいじれば誰でも隙だらけになるので、途中に立ち寄った小さな村や街の教会で、気にいった容姿の女性たちとアベコウキはセックスしてきた。
子供の体のぺニスはなんとなく貧弱で、ちょっと早漏気味だった。
(頭脳は大人、体は子供だけど、とりあえずちゃんと射精できるぐらいには育ってる体でよかった。とりあえずマリーナさんと今夜はしなくていいや)
翌朝、アベコウキが目をさましたとき、マリーナはもう寝室にはいなかった。
「あら、コウくん、おはよう」
「おはよう、マリーナさん。いい匂いだね」
「パンが焼けたところなのよ」
二人が少し遅めの朝食を食べているころ、僧侶メトラと兵士見習いのアルベルも、酒場で朝食を食べていた。酒場は昼間は食堂としてもいちおう経営している。でも、それは酒場の経営者バレンドルフの知り合いだけにしか知られていない。
「昨日ライラさんは留守で会えませんでした」
「それはアルベルちゃん残念だったな」
「……アルベルちゃん」
「別に俺の部下でもないから呼び捨てにするのもへんだし、アルベルさんっていう感じでもないから」
「別にかまいませんよ」
「それはよかった。僧侶様はちょっと気にしてるみたいだけどな」
キジム族の血を継いでいる者は見た目は幼く見える傾向があることをバレンドルフに教えようかと僧侶メトラは思ったがやめた。
もしも僧侶でなければバレンドルフはきっとメトラちゃんと呼ぶ気がした。
(エリシーヌにも、エリシーヌちゃんと呼んでこの男、逆鱗にふれてしまえばいいのに)
初老の老人が宿屋の扉を布で拭いてみがいている。
評議会メンバーのライラの父親、商人アーロンは、僧侶メトラと兵士見習いアルベルを見かけて頭を下げた。
「ライラ様は御在宅でしょうか?」
僧侶メトラがアーロンに丁寧な口調で声をかけた。
「僧侶様、ライラに昨夜、警備隊の方と僧侶メトラ様が訪問に来ていただいたことを伝えたところ、今朝、警備隊屯所に行くと出かけてゆきまして、ただいま留守にいたしております」
「警備隊屯所ですね。ありがとうございます」
アルベルが商人アーロンにぺこりと頭を下げた。
僧侶メトラが評議会メンバーに参加しない理由は、バレンドルフやライラはそれぞれ癖がある人物で、エリシーヌには強い忠誠を捧げているが他の者には従わないとわかっているからだった。
エリシーヌと幼なじみの親友であることは僧侶メトラは誰かに言いふらしたりはしていない。
隠しているわけではないが、親友であることとは関係なく、王国の官職についている以上それぞれの立場上での役割がある。
僧侶メトラがエリシーヌの親友ということを知ればライラは顔には出さなくても、内心では小さな嫉妬が生まれるかもしれない。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す