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奇跡の男と牝奴隷たち
官能リレー小説 - その他

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奇跡の男と牝奴隷たち 146

小村ミッツァの村人たちから、ジェンナにルシアは手紙をあずかって帰ってきた。ルシアはダンジョンに行く方法がわからないので、マリーナに手紙をあずけた。
ジェンナはダンジョンの家でひとり後悔しながら暮らしていた。マリーナは気になってジェンナに会いに行っていた。
手紙を受け取ったジェンナが、読み終えると大泣きしてマリーナに抱きついていた。
帰ってきてほしい、と書かれていたからである。
雑貨屋の主人ガストンは、街に来たときは移住希望だったのだが、ジェンナが村に帰ると聞いて、来たときの荷馬車でジェンナを村まで送って行くと言い出した。
ガストンもダンジョンで暮らしていて、マリーナが来ていないときに、ジェンナと一緒に食事をしたりしていた。ガストンは結婚していたが妻を病気で亡くしていて、一人で雑貨屋を経営していた。
そうした話などもジェンナに聞かれるまで、何年も誰かにすることがなかった。
僧侶セシルは、アンドレスの街の教会で暮らしている。ギャングどもがまだ潜んているかもしれないと思うとおそろしいと、僧侶メトラに相談したところ宿場街がすでに宿場街ではない、住人がいない街となっている状況から、宿場街にまた人が多く暮らし始めるまでは、アンドレスの街で修行をすることになった。
マルセリナから僧侶セシルが媚薬を飲まされ犯されそうになったのは、自分の失敗でセシルの心を深く傷つけてしまったと、僧侶メトラはマルセリナの悩みも聞いていたからであった。
ギャングの「ロイ」はどうなったか。
ルシアのサラダ配布が終わって帰還してから、仲間のところに帰るのでは、とルシアの見えない糸を首に縫いつけられたまま街の外へ放り出された。
なぜ処刑されず、噂では東公領送りにされると聞いていたのに自分が逃がされたのかわからない。
マリーナは目の前で愛する夫を殺害されたジェンナにとても同情していたので「ロイ」は処刑されたほうがよいという意見だった。
アンドレスの街から放り出されて、南ではなく、なぜか西の砂漠地帯に「ロイ」は向かって徒歩で旅を続けた。
砂漠地帯に入る前の荒れ地は、かつて召喚魔法で媚薬を作り出していた地域だと「ロイ」は知っていたからだった。
アベコウキの結界で媚薬の生産ができなくなったことを「ロイ」は知らない。
体は解毒されたが、快楽の記憶が「ロイ」を西の住む人の少ない地域へと向かわせた。まだ媚薬が手に入るのではないか。そんな期待を抱いていた。
ルシアの糸は遠くを歩き続ける「ロイ」の鼓動を感じることができる。
「ロイ」の最後はあっけなかった。

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