PiPi's World 投稿小説

奇跡の男と牝奴隷たち
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 128
 130
の最後へ

奇跡の男と牝奴隷たち 130

「よし、村に一緒に行きますか。旦那さんに会えるといいですね」
「はい!」
村の物置小屋と村長の家だけ、窓からあかりがもれていた。ジェンナと旅人らしい男が小屋に入ってみると、手足を荒縄で縛られ、ひどく殴られて顔が腫れ、左目は潰され、爪まで剥がされている夫が見つかった。
小屋に入ってから親切な旅人は、ギャングの本性をあらわした。
「俺はよ、村に誰か戻ってきたら捕まえる今当番だったんだけどよ、へへっ」
「だますなんて最低!」
「どうでもいーけどよ、早く行かねぇと死にかけてるぜ、お前の旦那」
ジェンナが抱きついて必死に呼びかけると、一瞬だけ妻の名前を呼んで、そのまま意識を失い、呼吸が止まった。
愛する人の遺体から強引に引き離され、床に押し倒されたジェンナが、左右に顔をふって、甲高い悲鳴を上げて嫌がった。
小屋の扉が開いた。
「そこまでにしておけよ」
「なんだよー、これからだったのによ!」
「見張りに戻れよ、ロイ」
「わかりましたよ、村長さん」
ジェンナは小屋に来た商人風の男、村長の命と名前と家を奪った男に、村長の家に連れて行かれた。
一週間後、二十数名の住人たちが暮らすの小さな村ミッツァには、避難した村人たちも全員戻ってきていた。
荒れ地にテントを張って、村の男か、ケガをしていたにもかかわらず村に知らせに来てくれた親切な商人の男か、迎えに来てくれるのを避難した村人たちは待っていた。
ジェンナと商人の男がやって来た。
「ギャングは金と食糧を奪って立ち去った」
「明日の朝になったら、みんな村に一緒に帰りましょう」
「二人で運べるだけ、食べ物や水を持ってきた」
と言ってテント暮らしをしていた村人たちに分け与えた。水に媚薬が含まれているとは知らずに、村人たちは、明日は村に帰れると喜んで飲んだ。
村に戻った住人たちは、毎日、媚薬入りの水を与えられて飼われていた。
ジェンナが最初に媚薬入りの水を飲まされた。
「水が欲しかったら、言われたことをしろ」
新しい村長の媚薬入りの水がついた指を舐めたジェンナがうなずいた。
「へへっ、ジェンナの口は最高にいいな!」
ロイと呼ばれるようになったギャングの男が、床に座りこんだ全裸のジェンナの頭をつかみ、腰を突き出す。
喉奥近くまで押し込まれ苦しい。それでもジェンナは舌を動かす。ギャングの男はくわえさせる前に、媚薬入りの水を勃起したものに垂らした。
「ふぐっ、んぐっ、んんっ……んっ!」
ギャングの男の射精。ねっとりとした精液が口の中に広がる。ジェンナはそれを喉をこくこくと小さく鳴らして飲みこんだ。
「はぁ、はぁ、はぁ、ロイ……もっとちょうだい」
上目づかいでねだるジェンナの乳房を、ギャングの男の手がわしづかみにして揉んだ。
ジェンナが犯されている家は、本当の夫のロイとジェンナが愛し合って暮らしていた家。
ギャングどもは西公領の民の中にまぎれこんで、すりかわるように潜伏していったのである。
首都オーリッサの市場が失われ、旅商人たちが小さな村に立ち寄らなくなった。その隙に占拠しやすい小さな村を狙い、媚薬を使い村人たちを支配した。
旅商人がいろいろな場所に立ち寄ることで商品だけではなく情報も流通していた。それが途絶えたことで分断された居住地の孤立化。その隙を南公主イグナートは見逃さなかった。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す