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奇跡の男と牝奴隷たち
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奇跡の男と牝奴隷たち 129

「でも、お腹か空きずきて、泣きたくなるぐらいつらいのは、誰でも嫌だから、なんとかしないとな」
アベコウキがそう言ってソファーが立った。
「1ヶ月後の会議までに考えてみるよ」
「ああ、でもあまり無理はしないように」
「はーい」
アベコウキが、わざと子供っぽい返事をルミエールにした。
「マリーナ女史、私の護衛のルシアとマルセリナに忙しくない時には訓練をお願いできるだろうか?」
「ええ、かまいません。家に来てもらえれば」
「協力に感謝する」
こうして、しばらく昼間からマリーナがアベコウキに甘える時間が来客に奪われることになった。
アベコウキがしたい時にする。
マリーナが甘えたいと思っても、アベコウキがその気になったときにしか、かまってくれない。
「人間の体はデリケートなんだ。一晩で射精できる回数も限度があるし」
(神々の王であったころ、わらわ以外にも天空の王国の美しい天使たちと日夜交わり続けて、悦楽を与えて従わせていたというのに。まあ、そばにいてこうして抱き合っていられるのも悪くはない)
マリーナはたまに、女神ラーダの記憶や心の声を感じとることがある。
アンドレスの街から、さらに南方へ荷馬車で4ヶ月ほどの距離にある村ミッツァ。
「やるのはいーけどよぉ、あんまし餌はやりすぎるなよ。効きすぎて壊れてもつまらねぇし、前みたいに手に入らねぇんだからよ」
「わかってるって、へへっ」
村にギャングの五人の男たちがやって来て、一週間が経過した。
村長をふくむ老人はすでに殺害されていた。
ギャングの男たちは村長の名前を、捕らえた村の男を物置小屋で拷問して聞き出した。どこに村人たちが逃げて潜伏しているかは、全部の爪が剥がされても、左目を潰されても村人は吐かなかった。
拷問のあと、衰弱していた村の男の目の前に、男の妻がやって来た。
「会いたいっていうからよ、連れて来てやったぜ。感謝しやがれ」
「ひ、ひどい、顔もすごく腫れて、あなた、あなたしっかりして!」
「……うぅ、ジェンナ」
「へぇ、あんたはジェンナって名前か。忘れねぇようにしねぇとな」
五人のギャングどもは、殺害した村の住人の名前を使い、村人の家も奪った。
妻の顔を見て、声を聞き、そのまま頭を強く殴られていたのだろう。意識を失い、妻に頭を抱かれながら息を引きとった。
「ああ、ロイ、死なないで!」
「安心しな、今から俺がロイだからよ」
肩をつかまれ、ロイの遺体に抱きついてしゃがみこんでいた若妻が、ギャングの男を睨みつけた。
「あんたたちを絶対に許さない!」
「おっかねぇ女だな、おっと、たしか、ジェンナだったなぁ」
腕をひねられ夫ロイの遺体から引き離されたジェンナは、ギャングの男に小屋の床に押し倒された。服の上から乱暴に胸のふくらみを揉まれる。
「嫌っ、やめてっ!」
「約束どおり旦那のロイに会わせてやったろう?」
村長とロイをふくむ三人の男がおとりになって、村から女や子供を避難させた。しかし、ジェンナだけは途中で引き返してきた。
「夜にこんなところで、女性が一人でどうしたんですか?」
「あ、ああ、村が、うわあぁん!」
旅人らしい服装の男がたき火をしていた。ジェンナは泣きながら、けがをした男が村にギャングが来ると知らせてくれたので、村の女性や子供は避難し、ギャングを戦って追い払うか、金を払って見逃してもらうか、村長と若い男三人と知らせたケガをしている商人らしい男が村に残っていると説明した。

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