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奇跡の男と牝奴隷たち
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奇跡の男と牝奴隷たち 128

「肩から手を離すけど、体に広がった感じを二人ともまだ思い浮かべておいて」
想像したイメージと体の感覚を一致させる訓練に見せかけて、実際は体の感覚をイメージで納得させるという調教状態にされている。
「どんな感じ?」
アベコウキが感じないようにしている二人にわざと声をかけて、集中力を乱す。
「体が熱い……です」
マルセリナが「はぁ……」と吐息をもらしながら返事をした。
ルシアは返事をしないが、閉じたまぶたがふるえて唇を必死で閉じている。
「体の爪先から髪の毛まで魔力が広がっている感じを思い浮かべてもらっているんだけど、それをどこでもいいから集めてみて」
アベコウキに言われて、ルシアが敏感になって勃っている乳首をつい気にした。
マルセリナの両手は、股間を隠すように乗せられている。股間のあたりが気になっているのである。
「二人とも、もう一度、肩にこれから手を置くから、手の重さの感じのところに意識を集中して」
二人がもう声を出さないと決めたのか、頬を染めながら、ただうなずいた。
アベコウキがゆっくり手を置いただけで、二人が一瞬ビクッと体を震わせた。全身が激しく過敏になっている。
アベコウキは目を閉じて、二人の感度を普通に戻してやった。気持ちが落ちついてきたのか快感度が下がっていくのを待ってから、肩から手をどけた。
「二人とも目を開けて」
ルシアとマルセリナがゆっくりと目を開けて、目が周囲の明るさに慣れるまで、少しぼおっとしたような表情をしていた。
「魔力がなんとなく感じられたかな。何回が感じられるようになるまで連絡すれば、自分が魔力を集めたいところが思い浮かべられるようになるはず。マリーナさんも同じ練習をして、治癒の魔法が使えるようになったんだ」
アベコウキに二人は言われ、マリーナの顔を見た。
ちょっと尊敬しているような表情なのがアベコウキは気になった。
「ルミエール様だって魔力を思い浮かべて剣に入れる感じといってたから、練習しなくても魔力を自分で制御できてるってことだからね」
このアベコウキのイタズラは、媚薬で快感を与えられても、意識が飛ぶギリギリの状態でも魔法を使うことができる、強靭な魔力の制御力を訓練することになった。
ルシアとマルセリナは魔力を思い浮かべて制御する訓練で、魔力を快感だとアベコウキに思い込まされたのだった。
二人のイキそうになって声を出すのを我慢している様子はなかなかよかった、とアベコウキは一人で楽しんでいた。二人が不機嫌そうに睨みつけている表情よりは、二人とも、色っぽい良い表情になったと思っている。
アベコウキは、魔力吸収の魔法陣と結界の範囲をルミエールに説明した。その範囲の中では、誰かが中途半端な失敗した魔法陣を発動させようとしてもゾンビ大量増殖が起こらないことも、しっかりと説明につけくわえた。
「そのかわり、食材になりそうなものを召喚して食べてみるっていうのができなくなっちゃったんですけど……」
「アベコウキ、それはやめておいて正解だったかもしれない」
ルミエールは、召喚した変なカエルを食べたら味がわからなくなった料理人の話を、アベコウキに聞かせた。そういう事例がいろいろあり、神聖教団の戒律で禁じられたり、王国では召喚の呪術の禁止や処罰の法律があることも説明した。
神聖教団の僧侶認定を受けたり、騎士団の特例処置がないと無認可で魔法を使うだけで、処罰されるというのも、その王国の法律が関係していると。
「誰でも魔法が使えると、神聖教団の関係者ではメトラしか知らないが、この情報が広まると魔法を悪用した事件も増えるだろう」

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