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奇跡の男と牝奴隷たち
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奇跡の男と牝奴隷たち 111

アンドレスの街の調査に一緒に同行している騎士ルシアのパートナーがいる。騎士マルセリナはルシアがオーリッサの都から帰還すると、マリーナやライラと一緒に警備隊屯所のそばにある魔法陣からダンジョンに行った。
ルシアが疲労困憊するほど多くの人数の敵と戦闘したが、その敵は騎士団が守るべき王国の民がゾンビ化したものだったことも、ダンジョンのベッドがわりのスライムの上でマルセリナは聞いた。
以前にオーリッサの都で評議会議員サンダリオの邸宅の地下牢に監禁されていた諜報員の救出を、ライラと一緒に、この二人の騎士は行っている。 
評議会議員サンダリオの違法な媚薬の使用の証拠は、オーリッサの都が崩壊したことで評議会議員サンダリオが失踪しているので、自供させることができなくなってしまった。
ルシアは評議会議員サンダリオが生存しているとは、あの状況では絶対に思えない、とマルセリナに言った。
アンドレスの街の調査を西公主ダルア公とオーリッサの都の評議会の連名の書状で騎士団へ依頼され、派遣されたルシアとマルセリナだったが、依頼主が失われてしまった。
媚薬の犠牲者に対してアンドレスの街ではアベコウキ、マリーナ、ライラという神聖教団の僧侶ではない三人の術者がおり、魔法による治療法の知識と治療の実績があるというルシアとマルセリナの調査結果と騎士団の特権でこの三人に術者としての認定および承認をルミエールが求めた。
騎士団からの返答の書状はルミエールのもとに届けられ、ルシアとマルセリナは、ルミエールから三人に魔法使用許可が認められたことを聞いた。ルミエールと騎士団のあいだには、ルシアとマルセリナの知らない関係性があるようである。
ゾンビの群れを処置したこと、アンドレスの街から瞬間移動でダンジョンに行けること、こうした事実を騎士の二人は証明できない。
実際にルミエールも戦闘し、また帰還後にダンジョンでその疲れを癒した。証人としてルミエールほど適した人物はいないはずなのだが、オーリッサの都の件に関しての、疫病という王立神聖教団の発表に異議を申し立てをするつもりはないようであった。
騎士マルセリナには、騎士ルシアには教えていない特命が与えられていた。
西公主ダルア公が違法の媚薬を所持し、使用している証拠を立証すること。そのためなら自らが媚薬を使用されて証人となることも同意している。
そのためにアンドレスの街の調査を行い、西公領首都オーリッサの評議会議員であるサンダリオに近づくこと、またサンダリオが南公領からの工作員である可能性があり、その調査も行うこと。サンダリオが南公領とつながりがあり、媚薬を西公主ダルア公に提供している可能性があることまで、騎士マルセリナは教えられていた。
媚薬を使用されたマルセリナの救出は、騎士ルシアが命じられるという計画だった。騎士ルシアがカルーム族であることを利用し、マルセリナと親密な関係を持つことも、計画にふくまれている。
ところが突然のオーリッサの都で発生したゾンビの大量発生のために計画は破綻してしまった。
西公主ダルア公は戦争終結直後に先代の公主の息子であり、西公領を受け継いでいる。これは、先代西公主テオドールが帝都にて戦死したからである。
それから七十余年、公主として新しい法を制定することも、事業を推進することもなく、王都エルドニアの宮廷で国政に対する国王へ進言もすることもなかった。
南公主イグナートのように厳しい身分制度を導入して民衆を管理することもなかった。
北公主ヴァイナモのように鉱山資源の輸出を推進することもなかった。 
現在の東公主リシャールのように宮廷で国政にたずさわることもなかった。

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